なぜ、投資を行う必要があるのか?
年金2000万円不足問題が話題になり、にわかに老後の生活が不安になった方も多いかと存じます。とはいえ、まだまだ日本人は投資ということに対してヘジテート(躊躇)している方の割合が多いものです。
そこでまず、投資を行う前に、なぜ投資を行う必要があるのかを金融的に、まず考えてみたいと思います。
多くの日本人は投資と言えることは、自宅購入くらいしかしてこなかったのではないでしょうか?特に、私の親の世代は、ほとんどでしたね。株を「やっている」という方もそれなりにはいると思いますが、投資にはほど遠い行動の方が多いと思います。
投資とは、一定の合理的に期待できる確率でリターンを得る目的で、資金を一定期間投じる行為を指すと考えます。当たるも八卦、当たらぬも八卦の博打的な投機とは異なります。
従いまして、投資を行えば、合理的なリターンが期待できるということになります。つまり、投資を行うことで資産を増やすことができると期待できるのです(ただし、一定の確率で、合理的にマイナスのリターンとなることもあります)。
それでも投資をする方の割合が低い理由は、①投資は損をするかもしれないから②何に投資していいかわからない、投資商品を知らない③投資する資金がない、などなど。
①の損をするかもしれないということについては、投資
で損をした経験や損をしている人ばかり見ているからでは
ないでしょうか。損をしている原因としては、ほとんど人
が投資タイミングを間違っています。相場が上昇してきて
周りが儲かっているのを見てとか、雑誌などの媒体などで
いいことが書き始められてから投資を行うと、大抵はそこ
で高値掴みということになってしまいがちです。89年の
バブルの頂点、2000年のITバブル、2007年の高
値、こういった時期は景気も良く、これからも相場は上昇
するのではないと思ってしまうものです。
しかし、投資というものは、景気が低迷し株価などエクイティ価格が安い時に投資して、先ほどの高値時には売却して利益を確定することによって、最大限の利益が得られるのです。景気に応じた投資方法、投資タイミングの取り方があるのです(これらについては、インベストメント・サロン投資学校のコンテンツで提供しております)。
②については、是非勉強して欲しいですね。これから書
きますが、投資をしないということ自体が損をしているこ
とになるからです。
③については、今まとまった資金がなくても、毎月一定
の資金を給料などから捻出して投資していくことができま
す。保険料を支払えるなら、投資の資金の確保も可能なは
ずです。まずは家計の見直しを行ってみてください。
さて、投資を行わないと、どういうことになるのでしょうか?通常、銀行預金などにしているでしょう。中には、現金を持ってタンス預金にしている猛者もいるかもしれませんが。
お金を持つということは、購買力を保持しているという行為です。自分が何かを買いたい時に備えて、お金という形で購買力を保持しているのです。
その購買力が、時間が経っても一定であれば現金で保有していても問題はないのですが、実際には、購買するモノの値段が変化するので、ある一定の金額のお金で買えるものの量が変化してしまうのです。モノの値段が上昇することをインフレといい、その現象をお金の立場から見ると、お金の価値が減ることを意味します。逆に、モノの値段が下がる現象をデフレと言い、お金から見るとお金の価値が増えることを意味します。
平常の場合、資本主義経済においては、必ず物価上昇率がプラスでありインフレなのです。従って、お金で資産を保有していると、モノの値段が上昇する分購買力が減少し、資産が減ることになるのです。
「日本はデフレだから、いいんじゃないか?」という声も聞こえてきそうですが、それは、日本が歴史上、滅多にない異常な環境に陥っていたからです。
次に、お金を円で持っているとするならば、円安になれば、やはり購買力が減価することはお分かりですよね?海外からの輸入に頼っている日本では、円の購買力である為替相場も重要になってきます。
このように、インフレや円安によって購買力が減価する可能性がある中で、預金金利しか得ていないと、通常購買力の減価を賄えないのです。つまり、資産が減ってしまうということになります。
これが、投資をする必要なのです。
年金だけでは老後資金を賄えないだけでなく、年々減額される年金そのものの価値が名目以上に減っていく中で、あなたの資産を投資によって、実質的に増やしていくことが急務であると考えます。
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