2007年8月9日木曜日

年収300万円時代の現実化

パイが小さくなっていくのですから、日本人全体の取り分は減る
ことになります。そうすると、がんばる人(企業)とがんばらない
人(企業)が等しく潤うことはないという帰結になります。


 つまり、勝ち組負け組に鮮明に分かれていくということになり
ます。


 現在既にそうだと考える人もいるでしょう。でも、その激しさは
比べものにならないほどのものになります。今なら、辛うじてGD
P成長率をプラスにしようと政府、民間を挙げて努力し、一時的に
マイナスに落ち込むこともありますが、何とかプラスになっていま
す。ですから、負け組にも「おこぼれ」があるのです。


 でも、どんどんパイが減っていく時代になると、そんなことは言
っていられなくなります。ほんの一握りの勝ち組が潤うだけで、負
け組はほんの少しの糧しか手にはいらないという状況になるでしょ
う。


 具体的には、工場労働者のようなブルーカラーは職を失います。
なぜなら、労働集約的な基礎的な製造業は、中国を初めとしたアジ
アの新興工業国に取って替わられるからです。ホワイトカラーであ
る、いわゆるサラリーマンも、ワーク・シェアリングという形で一
日5時間程度の労働提供しかできなくなるでしょう。


 90年頃に、ホワイトカラーの中で、いわゆる「頭脳労働」を行
うゴールドカラーしか生き残れないという趣旨の「ゴールドカラー」
という書籍が出版されました。そのゴールドカラーでも、一部しか
高給を享受できない事態に進んでいます。


 ハード、ソフトも含め、莫大なコンピューター関連投資により、
知識労働の生産性が向上してくると、これまで人間がパソコンを使っ
て行っていたことをコンピューターが代替するようになり、ゴール
ドカラーの道もかなり狭いものになっていきます。


 現在は、インターネットの普及により便利な点も増えましたが、
余計な手間が増え、非効率な仕事をしているサラリーマンがかなり
いるようですが、こうしたことが許されない時代はすぐそこに来て
いるのです。


 ですから、大半の負け組の給料は極端に安く、大半のサラリーマ
ンが「年収300万円」ということは、現実的に起こり得るのです。

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