これからは投資力が必要

高度成長期以降20年前までの人生では、年齢と共に収入が増え、結婚、出産、子育てといったライフイベントをこなし、退職と共に住宅ローンを完済し、その後は年金で暮らすという人生を送ることができました。

  ところが「年功序列」、「終身雇用」といった日本の2大慣習が崩壊していく中、これまでの人生プランも崩壊し始めています。

 「稼ぎ力」がどんどん落ち込んでいく中、収入がどんどん減っていき、その減った収入で人生のイベントをこなし、更に年金は当てにできなくなったので、老後資金まで用意しなければならなくなっています。

 とても豊かな生活を送ることは今、厳しくなっています。

 しかも、今の生活を切り詰めて切り詰めて貯金をしても、老後の生活す
らおぼつかないという状況となっています。

 ですから、あなたの「稼ぎ力」にのみ依存した生き方では、もはや立ち
行かなくなっているのです。

 そこで必要不可欠となった能力があります。

 それが「投資力」です。

 「投資力」とは、投資によって確実に、そして着実に資産を増やす能力です。

 これまで日本では、この「投資力」ということが注目されてきませんでした。
それは国民所得が増えていく中、「稼ぎ力」がどんどん伸びていっていたので、
それで十分賄うことができたからです。

 ですから、投資や資産運用を体系的に学ぶ場所もなければ、機会もありませ
んでした。本屋に並んでいる書籍にしても、テクニカルなものであったり、短期
的に儲けられるような気がするようなものばかりです。昔から「株をやる」といっ
た表現がされているように、博打と同じように取り扱われてきたのです。

 これは情報提供者側だけの問題だけではなく、個人投資家側にも問題があ
ります。短期で大きく儲けられることにしか興味を持たないからです。1年で1
00万円が150万円になるようなことにばかり目がいき、着実に100万円が
1年後に110万円になることには興味を持たないのです。

 投資・資産運用というものは、博打ではないのです!

 1年で1.5倍になるような投資(もはや投機ですが)には、逆に半分にな
るような大きなリスクがあるのです。マイナスのパフォーマンスの年を作って
はいけないのです。


  私の運営するインベストメントサロンでは「10年3倍投資術」を説いていま
すが、これは年率約11.7%で運用することを意味しています(これでもか
なりアグレッシブな目標です)。10年で2倍にするなら年率約7%で運用
することになります。この10年で2倍から3倍にするような運用をすること
が妥当な投資方法であり、それが投資というものなのです。

 10年で3倍にできるとすると、20年で9倍、30年で27倍にもなることで、
仮に投資資金が十分でなくても、時間と友達になることで大きな資産を築く
ことができるのです。100万円が10年後に300万円、20年後に900万
円、30年後に2700万円になるのです。すごいでしょ。

 ですから「投資力」というものは、このように長期に渡って着実に資産を増
やしていく能力なのです。


 「稼ぎ力」が衰えていく中、この「投資力」を鍛えることによって不足分を
補っていくことが重要なことはもうお分かりでしょう。

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