2007年6月1日金曜日

(3)-2 お金から自由になる

 お金から自由になる二つ目の方法としては、
「お金とは、人生を楽しむために使うものである」ということを理解し、
実践することです。


 あなたは、何のために貯蓄をしていますか?


 ただ漠然ととか、老後のためとか、万一の場合に備えてとか、いつか
買うかもしれない住宅資金としてとか、といった理由を挙げられる方が
多いように思えます。


 老後のためや住宅資金、万一のためというように目的があるなら、ま
だいいです。でも、収入から使った残りが貯蓄になっているという人も
結構見受けられます。そうすると、常に収入を意識した上で、お金を使
うことになります。


 自分を表現するのに本当は20万円のコートがとてもいいのに、給料
から考えると5万円の機能重視のものを選んでしまうということはあり
ませんか?


 海外旅行を考える時に、有名ではないが見てみたいという遺跡がある
のに、ツアーの方が安いからと、その遺跡には行かないツアーを選んで
しまうという経験はありませんか?


 貯金を月いくらしなければいけないから、友達との会合やセミナーに
行くのをやめたことはありませんか?


 これらは全てお金に支配されていて、本当にやりたいことを楽しんで
いない例です。


 人生におけるその時間は、その時にしかありません。あなたが価値を
見出しているものや充実できる、楽しいと思えることに対しては、お金
の尺度だけで考えないで、積極的にお金を使うということが重要だと思
います。


 お金から自由になる三つ目の方法、「収入の範囲内で暮らす」とい
うことです。先程の話と矛盾すると思われるかもしれませんが、この意
味することは、お金に関してしっかり計画を立てるということです。ラ
イフプランニングやフィナンシャルプランニングがしっかりできている
ことが前提になります。


 二つ目の方法の人生を楽しむためにお金を使うためには、そのお金を
使った後に、あなたの財政状態がどうなるのかということが瞬時にわか
る必要があります。


 お金を使う時に自分の財政状態がどうなるかわからない状態ですと、
使うことに不安を覚えたり、罪悪感を感じたりしてしまいます。こんな
感情を持っていると、お金を使うことを楽しむことができないからです。


 良くない例の最たるものとしては、住宅ローンを使って住宅を購入す
ることが挙げられます。私が銀行員時代には、住宅ローンの金額を決め
るとき、銀行の審査が通る範囲、通常ですと、返済比率(当時は月の額
面収入のローン返済金額の比率でした)が40%以下という基準でロー
ン金額を決めている人がたくさんいました。


 でも、返済比率が40%ですと、住宅ローンを支払った後の手取り金
額では生活するのがやっとで、月々の不足分はボーナスで補うという状
態です。ですから、お父さんの小遣いは月5万円なんていう事態になる
のです(笑)


 最近では銀行の審査も厳しくなったこともありますが、もう少し返済
比率を減らしてローンを組むようにはなってきているようです。それで
も生活で手一杯という状態にはあまり変わっていないようです。


 もちろん、住宅を取得することを否定するつもりはありません。でも、
住宅ローンというのは、収入の範囲を超えた、若しくは、超えるかもし
れないお金の使い方の最たる例なのです。


 どうしてかというと、きちっとライフプランニングやフィナンシャル
プランニングができていたとしても、これらはあくまでも予想に基づく
計画であって、実際にその通りになるとは限らないのです。


 だから、当初返済に問題がないと思っていても、変動金利型を選んで
いたら返済額が膨らんだり、固定型を選んでいたとしても収入の方が減
ってしまったりといったことが起こりえるのです。実際、返済不能にな
っている人が急増しているのです。


 世界はどんどん変化していくものであって、あなたの収入は世の中の
変化によって簡単に変わってしまうということを肝に命じておいた方が
よいでしょう。


 ですから、収入の範囲で暮らすことを考えれば、できれば現金で家を
買いたいところですがそうもいかないことも多いですから、せめて頭金
を50%くらいは準備するか、返済比率が10%以内に収まるように住
宅ローンを設計したいものです。


 ライフプランやフィナンシャルプランをしっかり作るということは大
変な作業ですから、すぐにでも取りかかってください。せめて、あなた
のバランスシート(資産と負債の一覧表)や収支表はきちっと作ってお
きたいものです。

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