2007年4月29日日曜日

為替リスクのお話

前回の続きですが、なぜ、10%のリターンだと、為替リスクを考慮すると見合わないと考えるのでしょうか?

1.の商品の場合(前回の日記をご参照)、期間が3年だったのですが、3年後に
円高になったら、リターンがかなり減ってしまうと考えるからです。

具体的に計算してみましょう。1A$=100円に投資したとすると、1.の商品で複利運用するとA$ベースでは約33%のリターンとなりますが、もしその時、1A$=80円になっていたとすると、円ベースでのリターンは6.48%となってしまい、年率だと2.16%となってしまうわけです。

2.16%でも、今の円金利を考えたら悪くはないかもしれませんが、もっと円高
になれば元本割れになるかもしれないませんから、そういう考え方をしたら、リスクに見合わないと思うかもしれませんね。

でも、どうして3年後に円ベースに引き直す必要があるのでしょうか?もちろん3年後に円で支払いをしなければならないのであれば、円ベースで考えなければなりませんが、投資をする、例えば老後資金を増やすという観点に立てば、3年後の円ベースの計算は無意味ではないでしょうか?

この場合、A$ベースでの金額が着実に増えていればいいとは考えられませんか?

これまで円は戦後、1ドル360円から始まって一時は80円を切るような円高に見舞われてきた経緯があるので、どうしても円高リスクを見てしまいます。

しかし、これからは円安リスクをより意識すべき時代に入ったのではないでしょうか?人口が減るということは、経済成長をしていくということが非常に困難であるということを意味し、資源も何もない日本が買われるという可能性は非常に低いでしょう。

円安になれば、輸出が増えるという方もいらっしゃるかもしれませんが、人口が減るということは労働力を投入する生産を増やすことが困難であるということでもあります。もちろん機械化などにより生産性の向上を図るでしょうが、果たして人口減に対応できるものとなるでしょうか。企業はますます海外での現地生産を増やしていくでしょう。

移民を大量に受け入れるという選択肢もあるでしょう。でも、現在の国民感情からすると、少なくても短期的には受け入れることは考えにくいと思われます。

そう考えてくると、円高リスクを考えるよりも、これからは円安リスクを考えていかねばならない時代に突入したと考えるほうがより合理的だと思いませんか?

ですから、先程の例ですと、外貨資産での資産増大で十分ですし、それを更に外貨資産のまま増やしていけばよいのではないでしょうか。

そして、万が一円高になったら、外貨のバーゲンセールと思って、更に外貨資産を増やしていけばいいのではないでしょうか。

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