2007年12月21日金曜日

生き抜くことができる人

では、具体的には、どんな人が生き抜いていけるのでしょうか。


 一つは、日本中、できれば世界中、どこからでも需要のある人です。
需要のある人とは、皆が本当に欲しいと思えるものを提供できる人の
ことです。


 先程も書きましたが、収入が限られてくるわけですから、人々は本
当に必要なモノと本当に欲しいものしか買いません。必要なモノは、
アジアの新興国が安価で良質なものを提供してくるでしょうし、そう
した国と同等の給与水準になった企業が対抗馬として提供するでしょ
う。対抗馬になれる企業の従業員は、近隣の新興国の人々と同じ低賃
金で働く負け組であり、必要なモノの提供を行う場合は、大規模資本
家としてビジネスを所有する以外は、勝機はないでしょう。


 でも、本当に欲しいものを提供することができれば、大いに成功す
るチャンスがあります。その理由として、まず需要があるということ、
そしてその価格は、価格競争に晒されていないので、いくらにつけて
もいいということが挙げられます(もちろん、マーケットにおけるタ
ーゲット層-セグメンテーションによっては限界があります)。


 そうした欲しいと思われるということは、人々の感情に訴える とい
うことなのです。


 私が考えるモノとして思い浮かぶものは、まずは、生活を彩るモノ
だと思います。いろいろあると思いますが、一例ですが、ファッショ
ン関係、特にアクセサリーのようなものは売れ筋になります。ただし、
現在のアパレルのような、きれいな有名店舗での有名ブランド販売と
いうようなものをイメージしてはいません。


 もっと個別的な、「ここにしかない」とか、 「わたしだけの~」
いった商品が、知る人ぞ知る的に売れていくのです。しかも、そうし
た商品は全国展開をするものではなく、地域限定で売られていたり、
優良店舗のバイヤーに認められて、密かに店舗におかれ、密かに売ら
れていくのです。


 現在ビジネスモデルとして確立できないかもしれませんが、オート
クチュール的な完全な一点ものではないが、大量生産する安価なもの
でもなく、そこそこの価格がするが、そこそこの数しかない、
「(この地域では)私だけの一点もの」というモノが生き残っていく
のです。


 こうしたモノは、大企業に小企業が打ち勝つことができる分野です。
大企業では採算が合わないからです。その生産者・販売者は小回りの
きく小企業ですが、市場一位のものを持っていますから、利益率は高
くなるでしょう。


 そして、その生産者はたくさん、雨後のたけのこのように発生する
でしょう。なぜなら、ワークシェアリングで自由な時間を持った人々
が、生きがいとして生産する場合も多いからです。でも、競争が激し
いということはありません。皆、地域などの狭い範囲での存在だから
です。しかも、生き残れるのは、ほんの少数の市場一位のホンモノ
けだからです。


 同じような理由で現在、アナログ産業でありながら、しぶとく生き
延びている産業があります。例えば、鍍金(めっき)工場です。東京
では浅草、上野などにありますが、労働集約的な業種かつ3Kの仕事
で、その数は激減しています。数が激減したため寡占状態になるとい
う意味で、生き残ったところは潤っているといえる部分がありますが、
それだけではありません。


 アパレル大手などは商社と組んで、安く加工できる中国の鍍金を使
うことが多くなっていますが、ただ鍍金をかけるだけならそれでいい
でしょう。しかし、市場一位の生産者の納得いく微妙な色遣いができ
ないといいます。大手は一時的に大量消費製品で潤うかもしれません
が、消費者の選別の目が厳しくなり、使い捨てか、すぐに廃れるでし
ょう。


 こうした微妙なさじ加減ができる産業技術は大事にしたいものです。
生き延びている工場の中でも、2つの市場一位があります。寡占状態
をうまく利用した上で、「早く、きれいに仕上げる」ことに特化する
代わりに、少量加工・高価格を維持している工場がある一方、ある程
度価格を抑えて、大量かつ迅速を特徴とする工場もあります。どちら
も市場一位のものをうまくマーケティングしています。


 アクセサリーの話に戻すと、その作り方というノウハウの講座も繁
盛すると考えます。同じ意味で、余暇が増え日曜大工が流行るので、
大工仕事の講座も繁盛しますが、大きな違いがあります。それは、
性をレクチャーする
ということです。


 もちろん感性は、教えられて持てるものではないですが、それを得
たいという欲求は強まるばかりで、まさにウォンツには際限が無いと
いう状況になる
と思われます。これは、次に述べるこころの時代に共
通します。

2007年12月1日土曜日

ライフデザイン

今、花形産業であっても、一寸先は闇だというのがこれからの世界です。
こうした先のことを見通せない人は生き延びていけないでしょう。


 見通しただけではダメです。その見通しを前提条件として、自分の人生
のデザインができていなければ、糸のない凧のように、人生どこへ飛んで
いくのかわかりません。


 ニーチェはかくのごとく述べています。


「ほんとうの自分になれ」

「芸術家としての人間を創造するものは、人生と自分自身である」

「なぜ、群畜(*)のままでいるのか。
 なぜ、自分の人生を創造し、自分自身の人生を生きないのか」


(*)群畜とは、他人によってデザインされた人生、大衆文化に迎合した没個性的な人生を送る人

   (「決定的瞬間」の思考法、ジョセフ・L・バラダッコ、東洋経済新報社より引用)


 今、あなたはしっかりした職業につき、安定を得ていると考えていますか?


 あなたを雇用している会社が未来永劫、安定して収益を稼ぎ出していければ
いいでしょう。


 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があります。父親世代
からあなたの時代は、自分の勤めている企業が安定しているという感覚を持っ
ているかもしれません。しかし、歴史をみてください。


あなたは、100年以上続いている会社を何社言えますか?


それぐらい少ないのです。


 ですから、自立する人生を選択する必要があるのです。会社に依存しては、
自分の人生を生きられないのです。今持っている幻想を捨てて、現実を直視
してください。


 そして、しっかりライフデザインを立ててください。自分のための人生を、
自分らしく生きるための人生設計をしてください。その中で、まず最初にし
なければならないことは、ゴールセッティング(目標の設定)です。ゴールがなければ、どこへも向かえないからです。


 そのゴールは、自分が本当になりたいもの、成し遂げたいことを、前提条
件をつけずに、完全にフリー(自由)な発想で考え、それに基づいて考え、
紙に書き出してください。


 現在持ち合わせている、その幻想を打ち破ることのできない人は、生き抜
くことはできないのです。

2007年11月22日木曜日

ネットワーク

もう一つ、生き延びることができない人として挙げられるのは、
ネットワークを持っていない人があります。


 この人間社会は、人と人との繋がりで構成されています。人間
関係そのものが人生そのものと言っても過言ではない
かもしれま
せん。その人間関係を大事にしていない人というのは、何かをや
ろうとしてもなかなかうまくいかせることは難しいものです。


 ネットワークが運んでくる、運んでいってくれる、最も重要な
ものは、広い意味で捉えた‘情報’です。ネットワークは、情報
の発信と受信の両方に不可欠なものです。


 何か事業を起こす時、仲間を集める、事業のことについての情
報を集める、取引先を探す、売り先を探す、生産をお願いすると
ころを探す、といった情報の重要な部分は、ネットワークからも
たらされるのです。


 いくらインターネットが進歩して、瞬時に幅広い情報が得られ
るようになっても、ネットワークから得られる情報は、いい意味
でも悪い意味でも、伝えてくれる人の経験値を介すことによって、
付加価値がついた情報となるのです。


 このネットワークが有機的に結合して展開できるようになると、
ものすごいパワーを発揮できます。自分のネットワークであるコ
ミュニティだけでなく、自分のネットワークに繋がった人のコミ
ュニティにも接続できると、累乗の人々と繋がることができるか
らです。何しろ、6人の人が繋がると、全世界の人に繋がると言
われているのですから。


 会社の中だけの付き合いや同業者だけの付き合いばかりをして
いませんか?確かに、いつも会っている人とは付き合い易いかも
知れません。私も金融村にいた頃は、同業者や会社の中の付き合
いばかりしていて、新しい世界には進んで出て行こうとはしてい
ませんでした。回りの人たちも似たような人たちばかりでした。
そうすると、いわゆる世間が狭いままで、新しい考え方や感性に
触れることがなく、人間的にもほとんど成長できませんでした。


でも、今は違います。


色々な人と、いわば必然的に出会えるようになりました。例えば、
この本を書くに当たって、目指すべき「自由人」のモデルとなる
ような人とも出会えました。


最初はちょっとのエネルギーを使うだけでいいのです。色々な人
と出会えるところに、出て行くということをお勧めいたします。

2007年11月9日金曜日

これからの20年を生き抜くことができない人(1)~生き抜くことができない人

これまで、これからの時代がどういう時代なのか、そして国としての
繁栄を続けるための処方箋を英国にみてきました。


 ここからは、個人が、どう生きていったらよいかを考えてみたいと思
います。


<生き抜くことのできない人>
 
 年収300万円時代を迎えるのは、ズバリ、どういう人でしょうか。


 答えは、読者の皆さんも気付いておられるでしょう。


 そう、プロフェッショナル性、専門性のない人の全てです。ほとんど
のサラリーマンの方は、これに当てはまってしまうのではないでしょう
か。


 最近ホールディング・カンパニー(持株会社)制にする企業が増えて
います。ホールディング・カンパニーの下に、既存の事業体をぶら下げ
た形です。従業員のほとんどは事業体である事業会社の社員で、少数精
鋭の一部の頭脳となるべき社員と若干の事務職だけがホールディング・
カンパニーに所属している形になっていると思います。


 まさにこれが、大企業における未来の姿です。つまり、少数精鋭のホ
ールディング・カンパニーの社員と、やはりほんの一部の事業体になく
てはならないプロフェッショナルな人(経営のプロや中心的な業務のス
ペシャリスト)だけが、これまでと同じような水準の報酬を貰い、後の
人はリストラされるか、減給されるか、ワークシェアリングの世界にい
ることになるというイメージです。


 プロフェッショナル性ということで勘違いしていただきたくないこと
があります。資格取得ブームといって、英語検定や証券アナリスト、フ
ィナンシャル・プランナー、CPA(米国公認会計士)、システム・ア
ナリストなど様々な資格を取ろうという機運が高まっていますが、こう
した資格を取ったからといってプロフェッショナル性が高まるわけでは
ないのです。勉強することはいいことだと思います。ただ、資格を取っ
たからといって、プロフェッショナルと認められるわけではないという
ことを理解すべきです。


 それは、単なる前提条件であり、単に、その分野の知識の基礎を得た
ということに過ぎないのです。これからの時代に求められるプロフェッ
ショナル性とは、そうした知識を基礎としてその分野の仕事を実行でき
る能力であり、組織そして人を動かすリーダーシップ能力なのです。究
極的には、人間力がモノをいう時代になってくるのです。


 次に、今人気を集めている公務員はどうでしょう。まさにワークシェ
アリングの世界となっていくでしょう。小泉政権時代から日本が目指し
ているものは、ずばり「小さな政府」なのです。政権が変わって短期的
には紆余曲折はあるでしょうが、そうならざるを得ない状況なのです、
日本は。国家財政、年金財政がこのままいけば破綻することが目に見え
ている中、道路公団改革にしても郵政民営化にしても、既得特権者に特
権を諦めてもらい、自由化を推進し民間に経済推進を委ねようという試
みなのです。英国のサッチャー元首相が行った改革を、非常にマイルド
な形で日本的に進めようという試みといえるでしょう。


 それ故、今後は公務員という資格・肩書きも聖域とはなりえず、民間
に任せられるものは任せ、国が行う公務はできるだけ減らしていくため、
公務員の数そのものも激減していくことになります。公務員給与も、民
間の給与水準に合わせているので、「年収300万円時代」に突入です。


 よしんば、小さな政府の試みが遅々として進まなければ、国家財政は
窮迫し、公務員給与そのものが支給できない事態になるやも知れません。
こうした事態が一時的ではありましたが、米国のある州では実際に起こ
っていることなのです。


 自営業の人はどうでしょう。全体的にみると、実はあまり影響を受け
ない人たちと言えるかもしれません。なぜなら、年収300万円といっ
ても、現在でも大半の人はその水準にあるからです。でも、現在それな
りに稼いでいる人にとっては、本当に自分が提供しているサービスなり、
商品に価値が無ければ、その地位を失うことになります。


 大半の人が年収300万円という時代になると、購買力そのものがな
くなっているので、本当に必要なモノと本当に欲しいモノしか人々は買
わなくなるからです。


 プロフェッショナル性とは、市場一位のものを持っているということ
です。市場一位といっても、大きなマーケットを想像する必要はありま
せん。大量生産・大量消費の時代は終わったのです。本当に欲しいもの
として需要のあるものは、少量生産・少量販売のものです。ですから、
小さな分野でもいいですから、そこに特化し、そこでは一番というもの
を持つこと、それがプロフェッショナル性でなのです。


 そうした市場一位のものを持っていない人は、新興市場の安価な労働
力と取って替わられて、生き延びていくことができないのです。

2007年10月24日水曜日

英国に倣った処し方

前回、英国は1986年まで経常収支は黒字を維持してきたと
書きましたが、それは貿易収支の赤字を埋めて余りある所得収支
に支えられていたということなのです。要は、過去に積上げてき
た、世界中にある資産からの利子・配当収入が莫大にあったとい
うことなのです。


 一方、アメリカは対外純資産が最大になってから、たった4年
でその資産を食いつぶしてしまったのです。そして、国際収支発
展段階でいうところの第一段階-未成熟債務国という段階に戻っ
たにもかかわらず、世界経済の中心としてその地位を維持し続け
ています。それはとりもなおさず、基軸通貨国という地位を利用
した、アメリカの戦略的なマネー構想が功を奏しているからなの
です。


 日本という国を考えた場合、アメリカの真似ができるでしょう
か。絶対できないとは申し上げたくはありません。しかし、日本
の国際的政治力や総合的な国力を考えると、アメリカの真似をし
て背伸びをするよりも、同じような境遇を100年先に経験して、
なお繁栄している英国を倣う方が、より現実的でうまくいくと思
います。


 では、何を倣ったらよいか。日本は幸いなことに未成熟債権国
というもっとも元気のよい国の状態にあり、貿易収支も漸減傾向
にはありますがまだまだ巨額で国富を積上げています。その黒字
を、世界の良質な資産の購入に充て、将来に備えるというのが最
善の方法だと思います。


 その際の投資の仕方として、


①世界中に分散投資を行う(国際分散投資

②エマージング・カントリー(新興工業国)に投資する

③戦略的投資先に重点投資を行う

ということを忠実に守ることです。


 ①の世界中に分散投資を行うということは、リスクの分散とい
う意味で最も重要なことです。現在はアメリカ偏重で、貿易で稼
いだドルを米国債の大量購入にあてることで、ドルの買い支え役
に回され、アメリカの目論むマネー循環にはまってしまっていま
す。そして、せっかく積上げた資産をドルで持っているがために、
ドルの下落により棒引きされるというパターンを繰り返していま
す。まず、この循環から解き放たれ、国際分散ができる投資割合
に変えることです。


 まず、国として行うことは、外貨準備のドル偏重をやめ、バラ
ンスの取れた割合に変えることが急務です。中国ですら人民元切
り利上げに際し、通貨バスケット構想を発表し、ドル準備の割合
を減らそうとしています。欧州各国は元々、金(きん)による準
備が多く、ドルに偏重していません。アラブ諸国は、原油決済を
ドルからユーロへと変えようという機運が起きています(イラク
のフセイン元大統領がこの動きをしたことも、アメリカの逆鱗に
触れた要因の一つです)。


 ②のエマージング・カントリーに投資するということですが、
公的年金が危機に陥っている今、ある程度のリスクを覚悟の上で
高利回りの投資物件への投資をする必要があります。先進国の経
済成長は数パーセントしか期待できませんから、十分な利回りを
確保しまければ、年金不足に対応できないからです。


 英国も、積極的にエマージング・カントリーに投資してきまし
た。当時のエマージング・カントリーであるアメリカ、植民地で
あったインド、オーストラリア、南アフリカなどに投資してきた
のです。


 ③の戦略的な投資先に重点投資するということは、上記にも通
じます。ドイツなどの新興国が欧州市場を席巻し始めたため、仕
方なかった面はありますが、英国は言語も文化も共通基盤を持つ
植民地支配を強め、経済的に同体化させていったのです。


 現在のユーロ圏にしても、共通のキリスト教文化圏という基盤
を元に、経済統合を果たし、共通通貨圏を成立させたことで、投
資が促進しています。


 翻って日本を考えた場合、アジアという地域に注目すべき事は
周知のことと思います。もちろん、アジアという国は人種、言語、
文化すべてのものが多種多様であり、まとめあげるには大変難題
が多いことは事実です。


 また、かつての戦争により日本を信用できないという風土も根
強くあります。日本人も戦争アレルギーから極度の臆病になって
いるということも否めません。


 しかし、だからこそ、お互いに経済発展できる基盤を作ってい
かなければならないと思います。まずは、投資という形でアジア
各国の経済発展に寄与すると共に、我々日本人はアジアの理解と
投資先からの果実という2つを手に入れていくという態度が望ま
れるし、それはもう最重要な急務となっています。



 ここまでは、日本を取り巻く経済環境と先人である英国、アメ
リカの歩みをみると同時に、日本が今後取るべき道を模索してき
ましたが、次章以降は、日本人個人として、どのように生きてい
ったらよいかを考えていきます。

2007年10月12日金曜日

覇権の移り変わり

後の日本を占う上で、先人である英国、アメリカがどうなっていったかをみていきましょう。


英国は19世紀後半(1870年代)のビクトリア王朝時代に最盛期(パックス・ブリタ
ニカ)を迎えましたが、一方、統一を果たしたプロイセン(後のドイツ)などの新興工業
国の発展により、貿易面では苦戦を強いられるようになり、成熟化していきました。


更に、英国の大債権国の基盤を揺るがしたのは、まずは、第1次世界大戦で、
戦費調達に経済の混乱と第2次世界大戦によって、世界盟主の座を完全に明け
渡すことになったのです。


英国の大債権国の地位は後退し、アメリカが資本輸出の中心となったのです。


しかし、英国の経常収支は1986年まで黒字であったし、経常赤字国に
なることはあっても、対外純資産は黒字を維持したまま、現在でも世界の上位の
純資産国の地位をキープしています。


一方、アメリカは1960年代に第1期黄金時代(パックス・アメリカーナ)を
迎えましたが、その最盛期には早くも貿易収支の黒字額が減少し、1971年には
遂に赤字化するに至っています。


71年8月、ニクソン・ショックといわれる金とドルの兌換停止が起き、ドルが
金という裏付けを失い、各国通貨もドルとリンクできなくなり、世界経済は大混乱
を極めました。スミソニアン合意に基づく固定相場制の維持への努力も短期間で挫
折し、ここに変動相場制が誕生することになりました。


70年代後半になるとベトナム戦争敗退、イラン革命とそれに起因した第2次石油
ショック、在イラン大使館人質事件、ソ連によるアフガニスタン侵攻など政治的な危
機が目白押しで、経済的には経常収支が趨勢的に悪化し、通貨としてのドルが下が
り続けるという時代となっていきました。


そうした中、80年代になって、「強いアメリカ」、「強いドル」を標榜して
ロナルド・レーガンが大統領として誕生しました。経常収支の赤字を埋めるため、
いわゆるサプライサイドの経済学に従って、強いドルと高金利により
海外マネーを取り込み、資本の純輸入国となってしまったのです。


81年の対外純資産が1400億ドルと最大になった後、84年にはそれが
ほぼゼロとなり、その後も経常赤字を埋めるべく、日本を始めとした海外マネーが
米国債を大量に購入するという形で、アメリカは世界最大の債務国となったのです。


その間、日本は順調に経常収支黒字を積上げ、対外純資産世界一の地位に上り
詰め、遂に日本が世界最大の資本輸出国となり、覇権を握った、
いや握るはずでした



しかし、アメリカの言いなりであった日本は、対外資産のほとんどを米国債の購入
という形でアメリカにつぎ込み、アメリカのマネー循環の一部と化し
てしまったのです



つまり、アメリカと日本の収支を足せば、アメリカの資本輸出国としての地位を
維持できていることになり、ドルは基軸通貨としての地位を保てたのです。


97年に始まったアジア通貨危機が起きた時、円という通貨圏を作ろう
としたときがありましたが、これもアメリカに潰され、円が基軸通貨になる最後の
チャンスを失うことになりました。


ここまでが、英国、アメリカ、そして日本の覇権に関する歴史です。世界盟主の座
を射止められなかった日本が模索するべき今後の道としては、アメリカ(特に、ドル)
との関係を薄め、少なくても経済的には、英国に倣って超長期にわたる繁栄を続ける道を探るべきと考えます。

2007年9月3日月曜日

国際収支発展段階説

<未成熟債権国から成熟債権国へ>
 
 日本に覇権!?


 その覇権を述べる前に、国家の国際収支発展段階説についての話をしましょう。


              貿易収支 経常収支 資本収支 対外純資産残高
 第1段階  未成熟債務国  赤字   赤字   黒字    マイナス
 第2段階  成熟債務国   黒字   赤字   黒字    マイナス
 第3段階  債務返済国   黒字   黒字   赤字    マイナス
 第4段階  未成熟債権国  黒字   黒字   赤字    プラス
 第5段階  成熟債権国   赤字   黒字   赤字    プラス
 第6段階  債権取崩国   赤字   赤字   黒字    プラス


 上記の表は、資本主義経済において国が発展する段階を、国際収支の状況で説明
したものです。


 第1段階では、工業化を進めるため外国資本を取り入れ(資本収支・黒字)、生
産を開始し工業製品輸出を行い始めたばかりですから、輸出を輸入が上回り貿易収
支は赤字で、経常収支も赤字です。対外純資産も外国資本の取り入れが主ですから
マイナスです。この状態を未成熟債務国といいます。


 次の第2段階では、工業製品輸出が軌道に乗り始め輸出が輸入を上回るようにな
ります。そこで貿易収支が黒字化しますが、まだ経常収支は赤字です。この段階を
成熟債務国といいます。


 貿易による黒字を中心として経常収支が黒字化してくる第3段階では、経常収支
の黒字から債務(外国資本)の返済を始めます。この段階を債務返済国といいます。


 債務を完済した段階が第4段階です。貿易収支、経常収支の黒字が続き、対外純
資産がプラスになり、積み上がり始めます。この段階を未成熟債権国といいます。
日本がこの段階にあたり、わが世の春を迎えた時代といえます。


 しかし、そうした天下は永遠には続かず、やがて周辺国の工業化の進展により貿
易収支は赤字となってきますが、これまで積上げてきた対外純資産からの利子、配
当収入による所得収支の黒字で貿易収支の赤字を埋め、尚経常収支は辛うじて黒字
を維持します、この第5段階成熟債権国といいます。


 そして最後には、貿易、経常収支ともに赤字となり、過去積上げた資産を取り崩
して維持する第6段階が、債権取崩国といいます。


 人間の人生に合わせて簡単に表現すると、第1段階である未成熟債務国は、工業
国として生まれたばかりからヨチヨチ歩き幼年期で、第2段階である成熟債務国は、
バイトを始めたり、就職したばかりの若者という時期。


 第3段階である債務返済期は、仕事をして得たお金で子供時代の借金を返してい
る20代の若者といったところ。第4段階である未成熟債権国は、まさに油の乗り
切った働き盛りで、老後に備えて貯蓄をしている30代半ばから40代でしょうか。


 第5段階の成熟債権国は、一度定年を向かえ第二就職をしつつ、年金をもらって
いるような状態。そして、最後の第6段階の債務取崩国は、完全にリタイアして、
年金だけでは生活できず、これまで貯めた資産を少しずつ取り崩しながら生活して
いる老人の段階と言えます。


 国として最盛期を迎える時代は未成熟債権国の段階で、それが成熟してくるとだ
んだん末期が近づくと考えられます。したがって、日本は現在の元気な内に、いか
に後年のことを考えておくことができるかが、子孫のために大事なことになってき
ます。個人でいうと、30代半ばから40代にかけての働き盛りの時期に、いかに
老後に備えるかといったところでしょうか。

2007年8月27日月曜日

ヘゲモニー(覇権)

20年ちょっと前、私の学生時代ですが、不勉強な私でも2つだけ興味を
持った教科がありました。それは、国際関係論と哲学です。その教養学部時
代の国際関係論の授業で、心に残ったことが2つあります。


 それは、ヘゲモニー理論国家変遷形態です。後者が前者の一部だったか
定かではないのですが、かいつまんで説明します。


 何か難しそうなことを書くのかと思われるでしょうが、もう少し我慢して
読んでください。これからの日本にとって重要なことを含んでいるからです。


 また、私の専門でも何でもなく、記憶ベースで書いていますので、専門家
の方はお許しください。


ヘゲモニー理論とは、ヘゲモニー(世界覇権)の変遷(移り変わり)を論じ
たものです。
まず、英国が世界覇権を大航海時代にオランダ、スペインから奪
取した後、産業革命を経て200年近くの年月の繁栄を享受しました。しかし、
二つの世界大戦によって疲弊した英国に取って代わったのが、当時の新興工業
国アメリカでした。


アメリカは、政治的には世界の共産化を防ぐべくソ連との冷たい戦争を続ける
一方、経済的繁栄を謳歌しました。60年代に最初の黄金期
パックス・アメリカーナ)を迎えた後、二度の石油ショックによる
スタグフレーション(低成長と高インフレが並存する最悪の経済状態)に苦しん
だ時代もありましたが、ソ連崩壊後、軍事・政治的には完全な一国覇権を手にし
ました。94年の不況の後(この間ダウは3500ドルから4000ドルのボッ
クス相場)、NYダウが94年末の4000ドル弱から、ITバブル崩壊に至る
2001年に11000ドルをつけるまで急上昇しました。このように経済的に
は、第2期黄金時代といわれるような大繁栄-パックス・アメリカーナの時代を
迎えています。


 この第2期黄金時代を迎える前の、アメリカが苦しんでいる時点での講義だっ
たのですが、「ヘゲモニーは、英国から大西洋を渡りアメリカにいき、次は太平
洋を渡り、日本か、それを飛び越えて中国にいくかはわからないが、変遷してい
く」
というのが、当時の国際関係論の先生のヘゲモニー理論の趣旨だったと記憶
しています。


 ヘゲモニー(覇権)国の通貨は世界の基軸通貨となり、その繁栄を支えること
になります。今のアメリカはその地位を存分に利用しています。英国もそうでし
たが、通常、債務国に転落した国はその覇権を失うことになるはずです。債務国
に転落した場合、金本位制であれば金保有量を保持できなくなり、基軸通貨足り
えなくなります。1971年8月のニクソン・ショックにより金本位制を放棄し
たことが幸いしたのか、現在は金ではなく、国の信用によって成立する通貨制度
に基づく、信用通貨となっています。もちろん、信用通貨というものは、信用と
いう砂上
にありますから脆いもので、通常であればアメリカが債務国へ転落
という事態、更にはその債務の雪達磨式の増大で、通貨の信認は崩れ、基軸通貨
の地位はおろか、通貨価値の暴落、インフレ高進、経済崩落という大変な事態に
なるものです。


 ところが、米ドルの基軸通貨の地位は保たれ続け、通貨価値は下落したものの、
経済は繁栄を続けています。その理由は、二つ考えられます。一つは、軍事力を
背景にしたアメリカの政治力、もう一つは、アメリカにとって代わる国が無かっ
たということです。


 一つ目ですが、ソ連崩壊により唯一無二の軍事大国となり、世界の警察となっ
ていたことにより、世界がアメリカに依存している状態となっていました。プラ
ザ合意(85年)にみられるように、政治力を駆使し、自ら通貨価値を減じるこ
とにより、自国債務の実質的棒引きを図ることに成功してきました。


 二つ目については、EUがその候補足りうる期待はありましたが、誕生したば
かりでまだその実力がありませんでした。でも、日本には覇権を握るチャンスが
あったのです。

2007年8月20日月曜日

インフレ襲来!

でも、低成長はわかるけど、高インフレは考えにくいという方がいる
かもしれません。そこで、インフレが起こりうる理由を説明しましょう。


インフレの起こる原因には大別して2種類あります。一つは需要に供
給が追いつかないボトルネック型で、もう一つは原材料費などの値上が
りが製品に転嫁されるコストプッシュ型があります。


 現在のデフレは、一つ目の逆で、供給に対して需要が少ないために起
きるデフレで、特に、土地や建物などの資産に対するデフレ(資産デフ
レ)の状況です。その結果として、国、企業、個人すべてのプレーヤー
のバランスシートが異常になっているので、バランスシート・デフレ、
バランスシート不況などとも言われています。


バランスシートの異常とは、簿記や会計の知識がないとわかりにくい
かもしれませんが、会計上、資産=負債+資本という式が成り立ちます。
左辺(懐かしいことばでしょう)の土地や建物などの資産の価値がデフ
レで減少すると、右辺も減少しなければなりませんが、銀行借入などの
借金である負債はデフレだろうと減りません。そうすると、おのずと資
本が減ることになります。資本が減るということは、取りも直さず自分
の持分が減るということです。だから、みんな苦しかったのです。


このバランスシートの異常を15年かけて、大分修復できてきました。
大企業や大銀行まで倒産するという事態を招き、全メガバンクに公的資
金を注入するなどの措置がとられたことも記憶に新しいところだと思い
ます。


この資産デフレが終焉して、すぐに資産インフレが起きるかというと、
そんなに事は単純ではないと思います。この15年でこれだけ痛い目に
遭ったのですから、皆がこぞって不動産の投機に走るとは思えません。


確かに、東京の公示時価が下げ止まったということがニュースになり
ましたが、これはJ-リートの影響がほとんどでしょう。J-リートが
乱発的に設定され、先発のリートにほとんどの優良物件は買い尽くされ、
お金が入ってくるから無理に買い漁っているというのが現状です。


まさに、ミニバブルです。「え、全体としてはマイナスなのに、もう
バブル!?」という声が聞こえそうです。不動産価格をグラフにしたら
水準はまだマイナスですが、小さなヤマができていることが見て取れる
でしょう。これが、バブルです。


既にアメリカのリートは天井をつけましたが(2005年7月現在)、
その後資金がジャブジャブの中、問題となったサブプライムローンによ
る住宅価格押し上げ相場が始まり、米国住宅価格はまさにバブル化の様
相を呈していました。今回のサブプライムローン問題により、しばらく
低迷することを余儀なくされそうですね。


同様に、日本の不動産も厳しい状況となるでしょう。下落に転じる時
期は早いかもしれません。これまでの上昇も全国的な拡がりというより
は、局地的な上昇ということが先日の公示地価の発表でわかります。す
なわち、リートなどの不動産ファンドの購入による上昇に過ぎないの
です。そして、リートも、米国のサブプラムローン同様のことになる可
能性があります。


 それは、リートの特性にあります。リートは、金利上昇には滅法弱い
のです。経済が弱く低金利の時代は、債券からリートへの投資が増えま
す。しかし、金利が上昇してくると、経済はブレーキをかけられるリス
クが高まり、いずれ不動産も下落に転じると考えられます。一方、債券
は十分高い利回りになってくるので、利の乗ったリートを売却して、債
券に乗り換える動きが出るのです。


 更に、J-リートは金利上昇に特に弱みを持っています。それは、投
資資金の半分近くが借金によって賄われているからです。金利が上昇し
たら、ひとたまりもありません。 


 金利上昇なんて当分ありえないと思っている人が大半でしょう。確か
に、数パーセント上がるような金利上昇は現時点ではなかなか起こらな
いでしょう。日銀は、金利正常化に執念を燃やしていますが、政治サイ
ドからの圧迫により思うようにいきません。また責任転嫁のため、利上
げの基準を明確にしたため自分で手足を縛ってしまいました。ようやく
機が熟したと思った矢先、サブプライムローン問題での世界市場混乱が
起きてしまいました。利上げは再び遠のいてしまったでしょう。


 しかし、プロたちは金利を水準では見ません。方向で見るのです。こ
の方向感が上を目指しただけで、大きな資金移動が起こり、金融商品の
価格形成に大きな影響を与えるのです。


 金利が上昇に転じれば、J-リートは遅かれ早かれ、下落に転じるで
しょう。日本の場合は、その下落に起因して、不動産価格も下落に転じ
るでしょう。なぜなら、日本の不動産価格はJ-リートに支えられてい
るといっても過言ではないからです。


 長期的に考えた場合でも、人口が減少していく国の不動産価格が上昇
するでしょうか。家、オフィスの需要は確実に減っていくのですから、
価格は上がりようがありません。


 では、インフレになるのか、という疑問が生じることでしょう。その
疑問には、イエス、と答えます。


 前述したインフレの原因の二つ目で、コストプッシュ・インフレが起
こる可能性が高いのです。最近でも、原油を初めとした資源高によって、
徐々にその傾向が見て取れます。資源高がどこまで続くかはわかりませ
んが、資源高には限界があります。なぜなら、資源高の影響で資源を使
った製品価格が上がりすぎることによって、世界経済全体が萎縮し、資
源への需要が減り、価格は下落に向かうからです。だから、資源高自体
は、そんなに心配しなくてもいいのです。


 特に日本では進んでいますが、省エネ経済化が主要国では進行してお
り、資源高の影響も限定的になってきています。


 では、高インフレは起きないのかというと、そうではありません。


 英国でもそうでしたが、国力が落ちてくると通貨安に見舞われます。
私の子供の頃は、固定相場時代ですが、1スターリング・ポンド(英ポ
ンドのこと)は800円もしたのです。変動相場制になって、通貨価値
が正しく反映されるようになると、まさに急落、ドル円の比ではありま
せんでした。


 翻って現在の日本を考えてみると、国家財政は火の車で、格付は先進
国中最低ランクになっています。1ドル100円から120円の範囲に
収まっているのは、奇跡的としか思えません。その要因は、日本の経済
力と国民の持っている資産なのです。


 今後20年の間には、1ドル200円程度になっていても、何ら不思
議ではないのです。

2007年8月14日火曜日

かつての英国型経済へ

人口が6000万人程度で、大半が「年収300万円」の国というと、
かつての英国を思い出します。


 世界に先駆け産業革命を起こし、「世界の工場」として君臨した英国
ですが、第2次世界大戦を境に、疲弊し国力が衰えていきました。その
予兆は、その最盛期(19世紀後半)から見えていたのです。産業構造
の転換に失敗したのです。当時産業の中心は繊維から鉄鋼、化学という
重工業に移っていく時期であったにもかかわらず、その転換ができなか
ったのです。それは、ドイツなど新興国との競争を避け、植民地支配に
あぐらをかいて、既存産業である繊維に固執した結果でした。


第2次世界大戦後の疲弊は著しく、立ち直りかけた後も低成長と高イン
フレに悩まされ、労働者の多くは低 賃金肉体労働者という有り様でした。


1970年代に北海油田が見つかり、英国経済を資源の面からサポート
するというラッキーなことが起こり、経済に光明が見え始めました。


 その後、鉄の宰相と呼ばれたサッチャー首相の登場で、英国は蘇ります。
英国は、伝統と格式の国で、既得特権者(ジェントルマン階級)の力が強
かったのですが、その既得特権を極力剥ぎ取り、自由化を推進しました。


その中でも金融・通信の自由化が功を奏し、金融立国として蘇りました。
ニューヨークと並んで英国のシティは、世界の中心的な金融街として英国
を支えるに至っています。ユーロが誕生した後も、その挑戦を跳ね除け、
今のところ金融街としての地位を保持しています。


 ただし、英国の現在の繁栄は、「ウインブルドン現象」と揶揄されている状況を
追認の上といえます。どういうことかというと、英国国内の産業(金融業
も含む)は空洞化したままで、外国資本が主要プレーヤーとして活躍する
状況です。英国は、そのインフラを提供するという形で経済的な利潤(雇
用や税収)を得ているということです。


こうした一連の流れは、これからの日本が歩む道をまさに示しているか
のようです。アメリカばかり見ている日本ですが、
同じ島国の英国に学ぶ
べきです。


今後、日本が向かう最初の状態は、第2次世界大戦後の英国の状況に近い
のではないでしょうか。

2007年8月9日木曜日

年収300万円時代の現実化

パイが小さくなっていくのですから、日本人全体の取り分は減る
ことになります。そうすると、がんばる人(企業)とがんばらない
人(企業)が等しく潤うことはないという帰結になります。


 つまり、勝ち組負け組に鮮明に分かれていくということになり
ます。


 現在既にそうだと考える人もいるでしょう。でも、その激しさは
比べものにならないほどのものになります。今なら、辛うじてGD
P成長率をプラスにしようと政府、民間を挙げて努力し、一時的に
マイナスに落ち込むこともありますが、何とかプラスになっていま
す。ですから、負け組にも「おこぼれ」があるのです。


 でも、どんどんパイが減っていく時代になると、そんなことは言
っていられなくなります。ほんの一握りの勝ち組が潤うだけで、負
け組はほんの少しの糧しか手にはいらないという状況になるでしょ
う。


 具体的には、工場労働者のようなブルーカラーは職を失います。
なぜなら、労働集約的な基礎的な製造業は、中国を初めとしたアジ
アの新興工業国に取って替わられるからです。ホワイトカラーであ
る、いわゆるサラリーマンも、ワーク・シェアリングという形で一
日5時間程度の労働提供しかできなくなるでしょう。


 90年頃に、ホワイトカラーの中で、いわゆる「頭脳労働」を行
うゴールドカラーしか生き残れないという趣旨の「ゴールドカラー」
という書籍が出版されました。そのゴールドカラーでも、一部しか
高給を享受できない事態に進んでいます。


 ハード、ソフトも含め、莫大なコンピューター関連投資により、
知識労働の生産性が向上してくると、これまで人間がパソコンを使っ
て行っていたことをコンピューターが代替するようになり、ゴール
ドカラーの道もかなり狭いものになっていきます。


 現在は、インターネットの普及により便利な点も増えましたが、
余計な手間が増え、非効率な仕事をしているサラリーマンがかなり
いるようですが、こうしたことが許されない時代はすぐそこに来て
いるのです。


 ですから、大半の負け組の給料は極端に安く、大半のサラリーマ
ンが「年収300万円」ということは、現実的に起こり得るのです。

2007年8月3日金曜日

今の収入源で、大丈夫ですか?(2)~パイが小さくなっていく

<パイが小さくなっていく>

 
前回、全体のパイの拡大が続かないと書きましたが、日本全体のパイを
測る尺度としてはGDP(国内総生産)があります。新聞などで
「成長率がマイナスになった」といった表現がされるのを目にしたことが
ありませんか?この成長率というのは、GDPの伸び率のことなのです。


 高度成長時代には10%近い成長率が達成されましたが、その意味は、
日本の国富が10%近くも増えたということで、日本国民全体が潤うことが
できました。

 しかし、石油ショックを経て低成長時代に入った今、パイの拡大は限ら
れたものになりました。そうすると、言葉は悪いですが、限られたパイを
奪い合うしか、個人や企業は潤うことはできなくなったのです。

 いやな時代になったものです。


 再び高度成長の時代が来るなんて、期待している人がいるかもしれません。
でも悲しいことに、何か劇的な富が日本にもたらされるようなことがないと、
考えにくいことなのです。何か劇的なこととして考えられることとしたら、
日本領海内に原油資源などの資源が見つかる(中国との領海境界線付近で、
もしかしたら見つかるかもしれませんが)か、日本の女性の大半が急に子供
をたくさん産み始めるといったことが挙げられます。


 資源の発見が国富を増大させるということはわかりやすいかもしれません。
でも、子供が増えるとどうして国富が増大するのかはわかりにくいかもしれ
ませんね。単純に考えると、子供が増えると生産人口が増えるからなのです。


 難しい経済学的算式を持ち出すと、


 GDPの成長率=生産性の向上率+人口増加率

ということになります。


 トヨタのカンバン方式、カイゼン運動にみられるように、日本人は常に努力
しており、ある程度の生産性の向上は今後も見込めるかもしれません。それで
も、年率ほんの数パーセントです。


 それに対して、人口増加率はどうでしょう。出生率(女性が生涯の間に生む
子供の数)の低下により、現在の人口を維持できない状況にまでなっています。
2050年には、現在1億2千700万人強の人口が、1億人程度にまで縮小
すると予測されています。


 これは、高位推計、中位推計、低位推計と、順番に人口が最も多くなる推計
のうち、厚生労働省が都合よく使った中位推計によるもので、実際には低位推
計による計算の方が現実的とも言われており、その場合は2050年には1億
人を大きく下回るのです。また、21世紀の後半には6000万人程度と半減
すると言われています。英国程度の人口ですね。


 こうして考えてみると、長期的には生産性の上昇を上回る人口減少に見舞われ、
GDPの成長率はマイナスになるということです。つまり、GDP=国富は減少に向かうということであり、パイが小さくなっていくということなのです。

2007年7月22日日曜日

今の収入源で、大丈夫ですか?

 これまでは、僕の生き方に対する提言を書いてきました。

 今回から、これから20年を生きていく上で、世の中が
どう動いていくかを考えて生きたいと思います。


 今、あなたは何歳ですか?

 あなたの収入は、いくらですか?

 いくら貯金や資産を持っていますか?

 いくら年金が入ってくるか、知っていますか?

 あなたは、自分の人生を自分でデザイン(ライフデザイン)できていますか?

 そのライフデザインを実現するためのライフプランはできていますか?

 そのライフプランを確実にするための、フィナンシャル・プランはできていますか?

 老後は、大丈夫ですか?

 あなたの会社は、大丈夫ですか?

 ずっとこの先、給料を払い続けてくれますか?

 あなたのお客様は、20年後もあなたのお客様であってくれますか?


 こうした質問にすべて、明確に答えられる人は、どれだけ
いますか?また、こうしたことを考えないで、安穏としてい
ていいのでしょうか? 

 その答えを探すために、まずが、これまでの世の中の動きを見て
いきましょう。


<これまでの日本>


 戦後50年間においては、経済成長と同様、人生は右肩上がりの
直線を想定すればいい時代が続きました。つまり、サラリーマンで
あれば、年功序列型賃金制度や終身雇用に安住できたのです。自営
業者であっても、その事業には浮き沈みはあったでしょうが、基本
的には右肩上がりで来ることができました。土地や株式といった資
産もほぼ右肩上がりで上昇し、借金してでも持ち家を買うことさえ
出来れば、十分な年金で老後を賄うことができました。


 しかし、バブルの崩壊とともに、国や会社におんぶに抱っこで暮
らせる時代は終焉しました。いや、バブルの崩壊がなくても、遅か
れ早かれ、全体のパイが拡大して、みんなにその恩恵が及ぶ時代は
続かなかったのです。


 今では、国家財政は逼迫し国に依存することは許されなくなり、
企業も勝ち組と負け組にはっきり分かれつつあり、しかも負け組の
方が圧倒的に多くなってきています。負け組企業は、生き残りをか
けたリストラを断行せざるをえない状況です。そうした中、雇用そ
のものも流動化し、会社に一方的に頼ることは出来なくなってきま
した。


 それに伴い、個人の人生も直線的右肩上がりから、波型に変化し
つつあります。 

(続く)

2007年7月9日月曜日

(7)パーペチュアル・トラベラー

世界中を自由に住む場所を選んで生きていく人のことを、
私はパーペチュアル・トラベラーと呼びます。


 これは、いわゆるPTパーマネント・トラベラー)と
似た概念ではありますが、ちょっと違います。いわゆる
PTは、節税を目的として一定の場所に住居を持たない
さすらいの人たちです。


 PTは、Permanent Traveller(終身旅行者)、
Perpetual Tourist(永遠の観光者)、Passing Through(通過)、
Parked Temporarily(一時滞在)といった言葉の頭文字を取った
ものです。


 こうした言葉から察せられるでしょうが、PTはどこの
国の居住者にもならず、つまりどこの国に対しても「非居住者」
でいることによって、税金を払う義務から逃れたり、税を
軽減させることができる
スキームなのです。


 「非居住者」とは何かというと、日本を例にすると、
所得税法上の「日本の非居住者」のことを指します。所得
税法上の「日本の非居住者」とは、「居住者以外の個人」
と定義されています。では「居住者」とは何かというと、
日本国内に住所を持ち、国内に一年以上居住している人と
なっています。


 簡単に言ってしまえば、日本国内に住所をもたず、一年
以上滞在していなければ「日本の非居住者」になれるとい
うことですが、もし真剣に節税を考える場合はよくよく調
査した上で実行しないと、後で痛い目に遭います。税務当
局の、裁量行政の網の目をかいくぐるには、専門家に相談
することをお勧めいたします。


 話を戻しますと、私の言うパーペチュアル・トラベラーは、
結果的にそうしたメリットを享受することはありますが、
主目的は「自由に生きる」ということなのです。前節で4
カ国に住む友人は節税のために住む国を変えているわけで
はなく、自分が暮らしやすいように暮らした結果として4
ヶ国を渡り歩いているのです。ですから、後日談になりま
すが、彼はオーストラリアから追徴課税を受けたといいま
す。要は、彼は脱税や節税を目論んだわけではなく、好き
な時に、好きな場所で暮らしていただけで、制度をしっか
り勉強していなかったのでした(笑)


 ヒト、モノ、カネの移動が自由化されたグローバル時代に、
日本に閉じこもっているのはもったいないと思いませんか?
インターネットも普及し、テレビ電話が携帯でもできます。
必ずしもビジネスを行う場所の近くにいる必要が減ってきた
のです。


 そういうことをいうと、「外国語(英語)ができない」とか、
「海外に住めるか不安」といった声もよく聞きます。


 「自由人」はそういう発想はしません。英語ができないなら、
英語の勉強を始めればいいと考えます。完全に話せるようにな
るまで待つ必要もありません。ある程度の基礎ができたら、後
は現地で生の英語で学べばいいではないですか。今までの英語
の勉強とは違います。目的意識が違うのですから。「自由人」
の中には、常に通訳を付けてしまえばいいと考える人もいるで
しょう。住むということだけなら、それでも充分です。


 海外に住めるか不安ということであれば、まず“知る”こと
です。色々な国に行って実際に滞在してみればいいのです。最
初は数週間の旅行から始めて、気に入った所があれば長期滞在
をしてみるのです。


 サラリーマンだからできない!


 そんなことはありません。もちろんすぐに自由に海外に住む
ということは物理的に不可能でしょう。でも、準備はできます。
外国語を修得する、海外情報を集める、住んでみたいところを
休暇で廻ってみるなど色々あります。


 最も重要な準備は、海外で暮らせるマネーフローを作ること
です。資産運用による収入で暮らすなら、元銭を作ることと
おカネのIQを高め、元銭を守り増やす知識を高めることでし
ょう。ビジネス収入で暮らすならば、世界中どこでも通用する
スキルをマスターするか、世界中のどこにいても日本でのビジ
ネスができるシステムを作り上げるための準備です。


 ビジネスオーナーであれば一番簡単です。オーナーという意
味は、ビジネスそのものは他の人にほとんど任せ、自分は要所
要所をチェックすればいい立場です。それに対して自分がビジ
ネスを直接しなければならない場合は、海外にいてもビジネス
がほとんど行えるような取引関係を構築することです。


 自由に海外に暮らすとしても、ただ一人でポツンといても仕方
ありません。行く先々でのコミュニティに溶け込むことも大事です。
どこへ行っても良好な人間関係を作ることができる人間力も重要
になってきます。


 自由に世界に暮らすとしても、子供の教育の問題があるとよく
言われます。それって、6・3・3・4制の学校教育制度に沿わ
ないという問題なのでしょう。それとも東大を中心とした一流大
学に入れたいので受験に不利になるという問題なのでしょうか。


 自分の子供の時代には、もう学歴はそんなに必要がないと思っ
ています。確かに私自身の経験で学歴が使えた部分はあります。
でも、人生の中の重要性から考えるとほんのちょっとの便益しか
なかったと思います。学歴が必要なのは、あまり能力がない人た
ちになっていくのではないでしょうか。


 それよりも大事なことは、子供に色々な経験をさせてあげるこ
とだと思います。私自身これから、年の4分の1から3分の1程
度は海外で生活していくつもりですが、できるだけ子供を連れて
行きたいと考えています。学校の勉強が遅れそうなら、海外で家
庭教師をつけてもいいと思っています。勉強よりも海外での様々
な経験の方が、彼の人生で大きく役立つと確信しています。

2007年6月26日火曜日

6-(2)自分の大好きなことをする生き方

 今やっている仕事が「生きがい」と思っている人は、本当にそうなのかを
今一度じっくり考えてください。今の仕事が「生きがい」ではないと思う人
は、自分が何をして生きていきたいのかを考えてみてください。

 制約がまったくない、自由であったら、何をしたいか、何になりたいか、
何が欲しいかということを書き出してみましょう。お金がいくらかかるとし
ても、それが実現できるという条件で考えてみるのです。ニューヨーク・ヤ
ンキースという球団を買うという一見不可能と思われることでもいいのです。
とにかく、あらゆることから自由であるという条件で考えてみてください。


 こうしたことを書き出していくと、自分のやりたい「生きがい」というも
のが見えてくるものです。その「やりたい、なりたい、欲しい」ことに意識
をフォーカス
していくと、今何をすべきかが見えてくるのではないでしょう
か。


 その見えてきたことと今やっていることが仮にかけ離れていたとしても、
人間の営みですから何かしら役立つことがあるものです。それを見つけてく
ださい。芸術的なことをやりたい人が営業の仕事をしていたとしても、その
芸術的なことをビジネスにする時の営業の方法を考えてみたり、実践するの
もいいでしょうし、将来の売り先に出会えるかもしれません。自分のやりた
いことに意識をフォーカスすれば、色々なことが見えてくると思います。


 そうした活動を続けている間に、おカネのIQを使って、資金を貯めたり
増やしたりして準備していくこともできます。


 自営業の方であれば、今の仕事の中に、自分のやりたいことをちょっとづ
つ始めてみるということもいいかもしれませんね。

2007年6月19日火曜日

(6)-1自分の大好きなことをする生き方

 「自由人」は、自分の大好きなことをして生きています。もちろん、
多くの自由人は働かなくても生活が十分にできるだけのお金が入って
くる仕組みを持っていたり、それだけの資産を持っています。


 相続などによってたくさんの資産を得た人もいるでしょうが、多く
は自分の「こころの持ち方」を変え自由人になる準備をした結果とし
て自由人になれたのです。「自由人」なれるというセルフイメージを
作ることができたからこそ、準備もできたのです。


 「そういう人だから、「自由人」になって、好きなことをして暮ら
せるんだ」と思う方も多いかと思いますが、そんな心配はいりません。


 実際、今そんなにお金がなくても、「自由人」にはなれるのです。


 私の友人に、オーストラリア、ベルギー、イギリス、日本と4カ国
に数ヶ月づつ暮らしている人がいます。オーストラリアは母国で、ベ
ルギーは母親が暮らしており、イギリス、日本は元勤めていた会社が
あったということで友人もたくさんいるという事情もあります。


 生計はどう立てているかというと、先物のトレードをインターネッ
トで行って稼いでいるのですが、ネット・トレーダーとは違います。
例えば、原油先物を買って、T-NOTE(米国10年債)先物を売
るというようなアービトラージ(一種の裁定取引)を数ヶ月くらいの
間、ポジション(持ち高)を保有し続けます。仕事は1日一時間くら
いネットで相場をチェックするくらいです。彼は年間500万円くら
い稼げれば十分と言っていますが、成績は年によって大きくぶれるも
のの、これまでのところ平均して、その何倍も稼いでいるようです。


 彼もまさに「自由人」の一人ですね。仕事は一日1時間、あとは好
きなことをしています。住む場所-国すら、気分で変えているという
具合です。


 私が住んでいる麻布十番の街には、「自由人」がたくさんいそうで
す。平日の昼間から街をプラプラしている、いい大人を結構見かけま
す。プリントシャツやアロハシャツを着ている人がどうも多いのは不
思議ですが(笑)


 その中で、背が高くて外人だから目立つのですが、元サッカー日本
代表監督トルシエ氏の通訳をしていた人です。本当よく見かけるので
すが(3年前くらいですが)、週末深夜には世界のスポーツ情報番組
のコメンテーターとしてお茶の間に登場します。彼が様々な国に取材
している姿がVTRで映し出されます。


 実際のところは知りませんが、彼も日本に暮らしていますが、世界
中を飛び回っている「自由人」なのかもしれません。


 彼らのような「自由人」として既に暮らしている人もいれば、一方
で「自由人」のように暮らしている人もいます。


 若い人をよく観察してみてください。フリーターといわれる人たち
をよく観察してみてください。いい会社に就職できないから、とりあ
えずアルバイトをして好き勝手に暮らしている、と思ってはいません
か。


 もちろん、そういう人たちもたくさんいます。でもよく観察してみ
ると、自分が大好きでやりたいことをやっているので収入が少なかっ
たり、それでは食えないからアルバイトをして生計を立てている人も
たくさんいます。


 ニートと呼ばれている人たちは、労働経済学の教授の友人によれば、
とてもまじめで、何をやりたいかがわからなくて真剣に悩んでいるが
故に、安易に就職したり、何かを始めたりしていない人たちだそうで
す。


 ちなみに、この教授は「希望学」という分野を真剣に作ろうとして
います(まるで、僕のためみたいですね-冗談(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%84%E7%94%B0%E6%9C%89%E5%8F%B2


 こういう人たちを、夢や幻を見て生きているとか、モラトリアムだ
と片付けてしまうことはたやすいことです。


 でも、こういった若者の中に、これからの時代の生き方が現れて来
ているとは考えられませんか?


 つまり、安定を求めて安易に就職したりせず、自分の人生を生きる
ために、いろいろ模索しているのです。

  
 もちろん、現在それなりの仕事を持っていたり、家族がいる人が、
安易に同じような行動をすることはばかげています。何も目算もなく
「自由人」を目指すなんてことは、無謀以外の何物でもありません。


 だからといって、そういう制約があるから「自由人」になれないと
いう訳でもないと思います。それなりの準備を心理的にも物質的にも
する必要があるのです。


 では、大好きなことをして暮らす、生きがいを中心に生きていくと
いうことが一番である、ということには異存はないですよね。


 その大好きなことを中心として、その周辺からビジネスを始めても
いいと思います。


(続く)

2007年6月14日木曜日

(5)「自由人」という考え方

 あなたは、自由ですか?

 こう訊かれて、はっきりと「はい、自由です」と答えられる人は
少数派ではないでしょうか?


なぜなら、自由が何だかよくわかっていなかったりするからです。


 自由主義経済圏に住んでいる私たちは、人を害さない限り、あら
ゆる自由を認められています。住むところ、働くところ、信じる宗
教、好きなことを話す、表現すること、何でも自由にやっていいこ
とにはなっています。


 でも、本当に自由を謳歌できている人は、どれだけいるでしょうか。


 では、なぜ自由を謳歌できないのでしょうか?


 それは、自由に行動することは憲法でも認められていますが、自由
に行動するための「こころ構え」ができていないからだと思います。


 自由に行動するための「こころ構え」とは何か。


 人は行動をする前に、どう行動するかを考えて(無意識の場合もあ
りますが)行動します。この考える時に、こころが自由でないと、い
ろいろな束縛がかかってしまう場合があるのです。


 どういうことかと言いますと、例えば、おしゃれをして街に出かけ
たいと思っていても、誰も行動を制約していないにもかかわらず、自
分にはおしゃれは似つかわしくないと勝手に思っていたりすると、そ
の行動を制限してしまう(無意識に行動を制限しているかもしれませ
ん)、つまり、おしゃれして出かけられないというケースがあります。


 また、「あなたは自由に住むところを決めていますか?」と質問さ
れて、「都内の会社に30分で行ける駅で、買い物に便利な駅前のマ
ンションを選んだ」という答えが返ってきた場合、これって、自由に
決めたといえるでしょうか。


 自分の意思で、自由にその場所を選んだのだから、自由に決めてい
るようにも見えます。もちろんそうなのかもしれません。


 でも、決めた理由が、会社に近いという理由で選んでいませんか。
住みたい場所を住みたい理由で選んでいないような気がします。


 もっと言うなら、なぜ都内なのですか。もし、その人が空気のきれ
いな環境のいいところに住みたいと考えているとしたら、東京には住
みませんよね。会社が東京にあるから、東京の中の、通勤に便利な場
所という理由で選んでいる場合が多いのではないでしょうか。


 もし、その会社で働かなくていいなら、東京には住まなかったはず
です。その会社で働かなければならないのは、お金のため? 自己実
現のため? 


 ここが最も重要な分岐点です。自己実現のため、つまり自分の、人
生の目的のためにそこで働いているのならば、どこに住むかは、空気
のきれいな環境で暮らすこととその会社で達成されるであろう自己実
現の満足感との間のプライオリティの問題になるでしょう。


 でも、もしお金のために働いているのであれば、先程の理由では
“自由に”住む理由を決めたとは言えないのではないでしょうか。


 この例のように、自由ということをちゃんと意識して暮らしている
人はなかなか見当たりません。なぜでしょうか?


 多くの人は、まずお金ありきで物事を選択し、行動しているからで
はないでしょうか。学校を卒業してなぜ、就職するのでしょう。それ
は、親から自立して生活できるようにお金を稼ぐためですよね(最近
は、パラサイトといって自分で多少稼いでも、実家に寄生して自立し
ていない人も増えていますが)。


 つまり、お金から自由になっていないからです。


 「そんなこと言っても、お金を稼がなきゃ暮らしていけないじゃな
いか。」という声が聞こえてきそうです。


 もちろんそれも正しいのですが、発想として、暮らすため、生きて
いくために働くのではなくて、自分の人生を生きるため、自分らしく
生きるために仕事を選びませんか、ということを言いたいのです。


 「何をきれいごとを言っているんだ」というお叱りも受けそうです
が、そういう(こころの)自由を獲得できれば、どんなに人生が楽し
くなることかということをお伝えしたいのです。


 先日、メガバンクに勤める友人が「ストレスで、十二指腸潰瘍がで
きた」と言ったので、ストレスの原因を聞いたあと「ところで、君は
何をしているときが楽しい?」と訊きました。すると、その友人は
「そういえば、何も楽しいことはないなー。強いて言えば、仕事をす
ることかなー」と答えたのです。


 私は「さもありなん。でも、仕事が楽しいというのは本当かなー」
と思いました。彼は楽しいことが浮かばない生活をしているのです。
もちろん、仕事はやりがいもあるでしょう。でも体を壊すほどストレ
スに見舞われています。


 更に彼は言います。「今の年収(約1200万)より少なくなって
よければ(約800万円)、今と同じようにやりがいが持てる仕事が
できて、ストレスを感じないで仕事ができる先はあるんだけど、今の
水準の生活は捨てたくないからなー」


 もちろん彼の自由意志で選択して決めているようですが、そこには、
(こころの)自由が本当にあるのでしょうか。いつまで続くかわから
ない今の高給と今のいいと感じている生活という「幻想」を信じて、
現状を変えようとはしていないとは映りませんか?


 彼にこそまさに、パラダイム・シフトが必要だと痛感します。


 私は「自由人」という生き方を自分でも実践し、多くの方に広めた
いと思っています。


 「自由人」とは、生きるための仕事をせず、自分の大好きなことを
して生きていく人です。自分が好きなことをしていて、結果的にビジ
ネスに結びつき、お金になってしまうということはままあります。


 そのためには、もちろん生活するためのお金を確保する必要はある
かもしれません。「かもしれない」というのは、あった方がいいです
が、無くてもできないことはないと思っているからです。

2007年6月7日木曜日

(4)新しいライフサイクルの考え方

 前回、ライフプランニングをしっかりしましょう、ということを述べましたが、
ライフプランニングをするにしても、どんな人生を生きていくのかという
グランドデザインがなければプランニングしようがありませんね。


 どんな人生を生きるのかというライフデザインをしっかり作ることが大前提に
なります。そのライフデザインを考える上で、これまでのライフサイクルを前提
に考えていては、これからの大変化の時代には適応できなくなりつつあるのかも
しれません。


 逆に、新しいライフサイクルで人生を展開した方が、あなたらしい人生を送れ
るかもしれません。


 これまでのライフサイクルは、まず学業があり、卒業後就職。その後結婚し、
子供ができ、家を買う。定年まで勤め上げ退職し、その後は年金生活に入るとい
うものでした。


 学業-卒業-就職-結婚-出産-持ち家取得-退職-年金生活というライフ
サイクルですね。


 これからの時代は、自分の夢を実現するために様々なライフサイクルがあって
もいいと思いますし、そうあるべきだとも思います。


 例えば、学業(-起業)-卒業-就職-若年退職-結婚出産-勉学-
(再)起業or再就職というようなライフサイクルがあってもいいかもしれません。


 この例ですと、学生の時にビジネスを学んだり、社会を知るために自分で事業
を起こします。その事業が成功して大きくなればそれに越したことはありません
が、大半は経験不足やリソースや信用が足りないということでそんなにうまくは
いかないでしょう。でも、いい経験です。卒業後、一度就職をして経験を積みま
す。一定の経験やお金が貯まったら退職し、結婚したり子供を作り育児をします。
今流行りのセミ・リタイアみたいですね(笑)


 そのセミ・リタイア中に、より専門的な知識を蓄えるために学校に行ったり、
たくさんの本を読んだりして勉強し、今度は経験と豊富な知識、人脈を持って独
立企業したり、または、自分の力を試せる大きな会社に就職するというものです。


 こんなライフサイクルがあってもいいと思いませんか?


 かくいう私のこれまでの人生は、学業-起業チックなもの-卒業-就職-結婚-
海外赴任-退職-転職-離婚-(二度目の)退職-ベンチャー企業-独立起業-
結婚出産という流れとなっています。


 今後は、ビジネスシステムを作り上げ、後で述べるパペチュアル・トラベラー
なって世界中を生きていきたいと思っています。


 いずれにしても、これまでの既成概念を取り払い、自分らしいライフサイクルで
生きていくことも一つの考え方ではないでしょうか。


 あなたは、どんなライフサイクルで生きていきますか?

2007年6月1日金曜日

(3)-2 お金から自由になる

 お金から自由になる二つ目の方法としては、
「お金とは、人生を楽しむために使うものである」ということを理解し、
実践することです。


 あなたは、何のために貯蓄をしていますか?


 ただ漠然ととか、老後のためとか、万一の場合に備えてとか、いつか
買うかもしれない住宅資金としてとか、といった理由を挙げられる方が
多いように思えます。


 老後のためや住宅資金、万一のためというように目的があるなら、ま
だいいです。でも、収入から使った残りが貯蓄になっているという人も
結構見受けられます。そうすると、常に収入を意識した上で、お金を使
うことになります。


 自分を表現するのに本当は20万円のコートがとてもいいのに、給料
から考えると5万円の機能重視のものを選んでしまうということはあり
ませんか?


 海外旅行を考える時に、有名ではないが見てみたいという遺跡がある
のに、ツアーの方が安いからと、その遺跡には行かないツアーを選んで
しまうという経験はありませんか?


 貯金を月いくらしなければいけないから、友達との会合やセミナーに
行くのをやめたことはありませんか?


 これらは全てお金に支配されていて、本当にやりたいことを楽しんで
いない例です。


 人生におけるその時間は、その時にしかありません。あなたが価値を
見出しているものや充実できる、楽しいと思えることに対しては、お金
の尺度だけで考えないで、積極的にお金を使うということが重要だと思
います。


 お金から自由になる三つ目の方法、「収入の範囲内で暮らす」とい
うことです。先程の話と矛盾すると思われるかもしれませんが、この意
味することは、お金に関してしっかり計画を立てるということです。ラ
イフプランニングやフィナンシャルプランニングがしっかりできている
ことが前提になります。


 二つ目の方法の人生を楽しむためにお金を使うためには、そのお金を
使った後に、あなたの財政状態がどうなるのかということが瞬時にわか
る必要があります。


 お金を使う時に自分の財政状態がどうなるかわからない状態ですと、
使うことに不安を覚えたり、罪悪感を感じたりしてしまいます。こんな
感情を持っていると、お金を使うことを楽しむことができないからです。


 良くない例の最たるものとしては、住宅ローンを使って住宅を購入す
ることが挙げられます。私が銀行員時代には、住宅ローンの金額を決め
るとき、銀行の審査が通る範囲、通常ですと、返済比率(当時は月の額
面収入のローン返済金額の比率でした)が40%以下という基準でロー
ン金額を決めている人がたくさんいました。


 でも、返済比率が40%ですと、住宅ローンを支払った後の手取り金
額では生活するのがやっとで、月々の不足分はボーナスで補うという状
態です。ですから、お父さんの小遣いは月5万円なんていう事態になる
のです(笑)


 最近では銀行の審査も厳しくなったこともありますが、もう少し返済
比率を減らしてローンを組むようにはなってきているようです。それで
も生活で手一杯という状態にはあまり変わっていないようです。


 もちろん、住宅を取得することを否定するつもりはありません。でも、
住宅ローンというのは、収入の範囲を超えた、若しくは、超えるかもし
れないお金の使い方の最たる例なのです。


 どうしてかというと、きちっとライフプランニングやフィナンシャル
プランニングができていたとしても、これらはあくまでも予想に基づく
計画であって、実際にその通りになるとは限らないのです。


 だから、当初返済に問題がないと思っていても、変動金利型を選んで
いたら返済額が膨らんだり、固定型を選んでいたとしても収入の方が減
ってしまったりといったことが起こりえるのです。実際、返済不能にな
っている人が急増しているのです。


 世界はどんどん変化していくものであって、あなたの収入は世の中の
変化によって簡単に変わってしまうということを肝に命じておいた方が
よいでしょう。


 ですから、収入の範囲で暮らすことを考えれば、できれば現金で家を
買いたいところですがそうもいかないことも多いですから、せめて頭金
を50%くらいは準備するか、返済比率が10%以内に収まるように住
宅ローンを設計したいものです。


 ライフプランやフィナンシャルプランをしっかり作るということは大
変な作業ですから、すぐにでも取りかかってください。せめて、あなた
のバランスシート(資産と負債の一覧表)や収支表はきちっと作ってお
きたいものです。

2007年5月22日火曜日

(3)-1お金から自由になる

 人生の主役をお金に取られてしまっている人も多いということを述べましたが、
では、お金から自由になるにはどうしたらよいのでしょうか?


 これは、とても難しいですよね。この資本主義社会、お金があればほとんどの
ことが解決してしまう一方、お金がないために苦労することが多いのですから。


 お金をたくさん持てばいいのでしょうか?お金持ちになっても、お金の奴隷
ままの人もたくさん知っています。10億円持っていても、もっともっと欲しい
とがむしゃらにビジネスを続けている人もいます。


 お金には魔力があります。あまり持っていない人はもちろん、たくさん持って
いても、その魔力に取り付かれてしまうのです。


 どうしたら、その魔力から抜け出せるでしょうか?どうしたらお金から自由に
なれるかということと同じですが、まず一つ目の方法として、「足るを知る」
いうことです。


 あなたの願望を叶えたり、あなたの理想の生活を実現するためには、いくら必
要なのかということを計算します。その計算の結果出てきた金額を知っていれば、
それ以上欲しがる必要がないとわかります。お金を稼ぐために行動する必要がど
こから、どの時点からなくなるのかを知ることができます。


 私の知り合いに、最近上場したベンチャー企業のナンバー2だった人がいて、
その上場益で10億円(推定)を得たのですが、彼はもう一度事業を起こして、
上場させたいと言っています。彼の真意はわかりません。推測してみると、


①前回の上場で社長は何百億円という資産を得たのに、自分は少ない。だから、
今度は自分が社長で上場させて、もっとたくさんのお金が欲しい。

②自分が社長として、企業を上場させるという名誉が欲しい。

③自分が実現したいビジネスがあり、そのためには何百億円という資金が必要で、
そのためには上場させる必要がある。


といったものが考えられます。


 ①の場合は、まさにお金の魔法に取り付かれ、たくさんお金を持っているのに、
お金から自由になれていないということですね。②の場合は、名誉欲、③は、
まさに自己実現で、願望を達成するための手段として上場させたいということです。

 
 とあるセミナーに出席した時、Kenneth E.Behring氏の「Road to Purpose」
という本に書かれている「真に豊かな人生実現の4つのステップ」として、次の4
段階の話を聞きました。


1.MORE:満たされない物質的なモノを欲する

2.BETTER:よりラグジャリーなモノを欲する-例えば、豪邸、高級車、宝石、
      豪華な旅行、事業の拡大

3.DIFFERENT:人と違うこと、人から一目置かれる立場=名誉、スポーツチーム
        のオーナーになること、有名絵画やアンティークの収集

4.PURPOSE:人生は目的に向かって進むこと


 先程の知り合いをこれに当てはめると、①は1.MOREか2.のBETTER、
②は3.のDIFFERENT、③は4.のPURPOSEということになりますね。


 「足るを知る」ということを知っていれば、③の自己実現であり、目的に向かっ
て進む人生を生きているということになるのですが...。

(続く)

「お金から自由」になる方法の一つとして、「お金に働いてもらう」という方法も
ありますね。

 「お金に働いてもらう」、つまり「資産運用」をするということですが、この智慧
を体系的に学ぶには、

 「諸星きぼうの資産運用スクール」
  http://blogs.yahoo.co.jp/dan676889/MYBLOG/yblog.html

をご覧になってみてください。

現在のところ、講座は5種類。

講座A:おカネのIQ。

講座B:投資の心理学

講座C:資産運用のテクニック

講座X:資産運用、投資をする前の準備

講座Y:特別講義~時事問題や歴史などのトピックや、書籍などで言っていることの評価など

2007年5月17日木曜日

(2)パラダイム・シフトを起こそう

でも、幸せになる、金持ちになる、自由な人生を送るなど、変化を起こしたいなら、
自分を変えなければなりません。

今のままの生活を続けていても、決して変化は訪れないでしょう。

自分を変える、つまり、パラダイム・シフトを起こす必要があるのです。
パラダイムとは、モノの見方、考え方という意味ですが、そのパラダイムを転換する
のです。どういうことかと申しますと、

「何も考えない自分」、
「現状に満足してしまう自分」、
「慣れてしまった生活に流される自分」

といった現状から、

「自分はこうしたい!という明確な目標・夢、そして計画を持つ自分」、
「変化を恐れない、拒まない自分」

に自分が変化する必要があるのです。

では、その変化をどうやって起こしたらよいでしょうか?

 「生きがい」や「夢」をもって暮らしている人は、毎日が「ワクワク」している
ものです。その「ワクワク」感はどこから来るのでしょうか?

 それは、自分の「大好きなこと」をして暮らしていることです。その「大好きなこと」
をライフワークにしてしまえば、これほど幸せなことはありません。「大好きなこと」を
コツコツ続けていけば、必ず自己実現につながるでしょう。

 この「大好きなこと」をすることを、「生きがい」と定義したいと思います。

 「生きがい」を見つけることこそが、人生の目的といっても過言ではなく、自分を
変える契機になるものだと思います。生きがいをみつけ、それをライフデザインする
ことが重要なのです。

 「なりたい自分」をはっきり認識し、そうなれると信じ、そのための行動を
するということが、まさに自分の人生を生きているとは言えないでしょうか。

 
それこそが、自分の思い通りの人生を生きているということです。


 ところで、あなたは、あなたの人生の主役になっているでしょうか?

 どういうことかと申しますと、しなければいけない義務や家族や社会から与えられた
役割で人生がいっぱいになっていませんか?


両親の期待に応えなければならない義務、期待に応える役割、
家族を守らなければならない義務、家族を守る素晴らしい夫の役割
夫を支えなければならない義務、夫を支える従順な妻の役割
上司の命令に従う義務、期待に応える優秀な部下の役割

といった義務や役割に捉われていないか、ということです。


 また、お金に捉われている人、つまりお金が主人となっている人もたくさんいます。


今、なぜ働いているかを考えてみてください。


生きるため?
生活するため?
家族を養うため?
老後資金を貯めるため?
住宅ローンを返済するため?


 こうした理由を挙げた人は、結局、お金のため、お金を得るために働いている
のですよね。お金を得る必要があるから、今やっている、好きでもない仕事をや
められなかったりします。その仕事が本当に好きならば、いいです。でも、好き
だと信じ込もうと思ってはいませんか?


 ある友人が、サラリーマンを辞めて、本当は新しい形のセミナー業をやりたい
と言うので、「なぜ、やらないの?」と聞いたら、「一時的にせよ、お金が入っ
てこなくなるのが不安だ。いつ軌道に乗るかも定かでない。妻も説得できない。」
と言います。


でも、これって逃げているだけだと思いませんか。確かに、一時的に金銭的には
辛くなる時期があるかもしれません。ならば、貯蓄をするなりその準備を始めれば
よいでしょう。どうして、妻子を説得できないのでしょうか?どのようにビジネス
を展開し、今後しばらくのお金の出入りがこのようなもので、いつ頃軌道に乗るの
かと、具体的に説明しているのでしょうか。自分の夢やビジョンを具体的に語って
いるのでしょうか?結局、新しい一歩を踏み出せないということの理由をつけて、
本当にやりたいことから逃げているだけではないでしょうか。


 夢には段階があるということを聞きます。幻想目標予定の4段階です。


上記の友人の願望はまさに、幻想なのです。何々したいなーとただぼんやり
思っているだけで、何もしようとはしていません。自分の願望が実現しないと
思っていたり、いやだと思っている現実から逃避するために、この幻想の世界
でふわふわ浮いているのです。


 という段階では、幻想よりも形が具体的になっていますが、
具体的にどのような行動をするのかが明確になっていません。夢は夢のままに
していると、いつまでたっても実現しません。

先の友人の例だと、何をやるにしてもお金は必要だからと、漠然と貯蓄くらいはして
いる段階ですね。でも、次に踏み出す具体的なステップがないのです。


 目標という段階では、具体的にどのような行動をいつまでにするのかが
明確になっています。
目標設定までいけば、後は努力次第で実現する可能性は高いのです。なぜなら、
目標設定できたということは、具体的であり、測定可能であり、現実的であり、
期日があるという要件を満たした目標を実現すると自分に約束したことだからです。


 最後の段階の予定までくると、ほとんど100%実現しますよね。
あなたの手帳に書いてある予定って、ほぼ必ず実現することとして書いてあり
ますよね。ですから、やりたいこと、なりたいことをこの段階に持ってくれば、
その願望は必ず実現するのです。

2007年5月12日土曜日

これから20年、新たな生き方の選択肢


今回から、私が2年前に書き下ろした原稿「これから20年」(仮題)に、
修正を加えてお披露目したいと思います。もちろん未完成な部分は新たに
書き加えていこうと思います。

そこで、このブログの基本的コンセプトである「豊かさ」を追求するという
ことは変わりませんが、題名がよりブログ記事の内容を表すようにと変更
いたしました。

題して、【自由人ダンの「豊か」に生きていくための思考法

本章【これから20年、新たな生き方の選択肢】の構成は、

(1) 幻想を捨て去り、現実を直視しよう
(2) パラダイム・シフトを起こす
(3) お金から自由になる
(4) 新しいライフサイクルの考え方
(5) 「自由人」という考え方
(6) 自分の大好きなことをする生き方
(7) パペチュアル・トラベラー

となっています。

 本日は、「(1)幻想を捨て去り、現実を直視しよう」です。

 先日某会社の社長とお話している時にいい話を聞きました。その人は元々近眼でメガネをかけていたのですが、一度会社を潰した時に引越やら何やらでメガネをなくしてしまったのです。でもお金がなかったのでメガネが買えなかったのです。その時、彼は新しい発見をしたのです。彼の言によると、

  「メガネがなくなって幸せになった。女性はみんなきれいに見えるし、つまらないものは見ないで済むようになった。これまではものをはっきり見ないと気が済まなかったが、はっきり見えないお陰で、物事を本質が見えるようになった。」ということです。今では彼は、不死鳥のごとく蘇りりっぱに会社を経営されています。

  この話で思うことは、人が目を通してはっきり見えているということは外観だけで、本当の本質ではない、いわば幻想ではないかということです。

 もう一つの例を挙げましょう。マトリクスのいう映画をご覧になりましたか?ご覧になっていない方のために簡単に内容の骨格を説明しますと、「人々が生きている現実と思っていた世界が幻想であり、現実はコンピューター、もっというとコードに支配された世界だった」というものです。ご覧になっていない方にはわかりにくいかもしれませんが、つまりは、「人々は幻想の中に生きていてそのことに気付いておらず、コンピューターがその幻想を作り出して人々を支配している状態が現実だった」ということです。

 あれは映画の中の話だと思う方も多いかと思います。でも、どうでしょう。

 あなたが現実と思って観ている世界は、あなたの目を通して入ってきた情報を、あなたの思考というフィルターを通して認識しているということには同意できませんか。ですから、そのフィルターが狂っているとしたら、その観えている現実とは、何になるのでしょうか?思考が作り出した幻想ということにはなりませんか。

 精神に異常をきたしていると見なされている人の行動は、普通の人からは変な行動に見えます。でも、本人は変な行動をしているとは思っていないでしょう。その行動が変な行動に見えるのは、普通の人が「常識」と考えている思考フィルターを通して見ているから、変な行動に映って見えるのです。

 でも、その常識って、何でしょう?

 そして、その常識は本当に正しいのでしょうか?

 そんなことを疑って考える人って、少ないようです。みんながそう思っているから、それは正しいと、断言できるのでしょうか?

 みんなが正しいと思っている常識に従っていたら、みんながみんな幸せになれるなら、それはそれでいいでしょう。

 でも現実には、幸せな人(幸せと感じて生きている人)と不幸な人(不幸と思って生きている人)は存在するし、楽しく生きている人もいれば、つまらないと思って暮らしている人もいます。自由な人もいれば、不自由と感じて暮らしている人もいます。お金持ちもいれば、貧乏な人だっています。ですから、常識に従っているだけでは、みんながみんな望んだ暮らしができるとは限らないのです。

 常識といわれているものさしだけをを使って生きていると、もしかしたら、あなたは幻想の中に生きているのかもしれないのです。

 高度成長期から続いた右肩上がりの経済、そしてその経済にもたれかかって生きていける生活はなくなったということは、頭では理解されているでしょう。

 でも、どれだけの人が自分の将来を見据えた行動をとっているでしょうか。マスコミの影響もあってか、最近になって資産運用ということを意識するようにはなってきましたが、真剣に行動している人は少ないようです。

 真剣に、という意味は、学校で教えてもらうこともなく、これまでお金というものについて全く勉強してこなかった人が、自助努力で自分の将来を考えるためのインテリジェンスを身につけるには莫大な時間がかかりますが、それだけの時間を確保して勉強しているという意味です。

 あなたは、サラリーマンですか?いい会社にお勤めの方だと、口では将来が不安だと言っていても、実は「自分の会社は大会社だし、それなりには出世できるだろうし、だから定年までは収入が途絶えることはないだろう。年金も今よりは減るだろうけどそれなりには貰えるし、足りなければ定年後も働けばなんとかなるだろう。」と内心思っていたりしませんか。

 自営業をなさっている方で今は商売がうまくいっている方だと、「自分の製品・サービスには自信があるし、たくさんのお客様もついている。売上も利益も順調に伸びているから、これまでのペースでいけば、老後の資金も十分に貯まる。」と思っていたりしませんか。

 ここまで楽観的でなくても、つまり幻想に捉われていないとしても、「今はそれなりにやっているし、先のことはわからないけど、なんとかなるだろう」と問題を先送りにしたりしてはいませんか?

 前者は幻想の中に生きており現状に満足してしまっているタイプであり、後者は現実を直視しないで逃げており、慣れてしまった生活に流されるタイプであり、認知的不協和を起こしているタイプともいえます。認知的不協和とは、こころの中にある二つの情報の間に不一致が生じていることで、このような状態では、その不一致を解消しようという力が働くということです。具体的には、今の経済状態や生活環境に都合の悪いことが発生しても、無視することによって、現状が保たれていると思い込もうとしてしまうことです。どちらのタイプだとしましても、将来がとても心配ですね。

 では、どうして、どちらのタイプの方も変わらない、若しくは変わろうとしないのでしょうか。

 それは、そこから抜け出すには、強い意思と信念が必要だからなのです。人は、苦痛を避け、快楽を得ようという性質を持っています。辛い決断や不安という苦痛を避けて、現状維持という“何もしない”選択をしてしまうのです。その方が楽だからです。

 もう一つ理由があります。それは、想像力が欠如しているということも挙げられます。想像力とは、広辞苑によると、「現実に知覚には与えられていないイメージ(心象)を心に浮かべること」とあります。現状から変わった後の人生をイメージできないために、恐怖を覚えるからなのです。

2007年5月6日日曜日

絶叫マシン・オーストラリア事情

閑話休題

「豊かさ」とはちょっと関係ありませんが、5月5日の子供の日に残念な事件がありましたね。

オーストラリアでも、絶叫系が人気ですが、やはり事故が頻発しています。

その辺の事情は、

http://ameblo.jp/daichi-megumi/entry-10032796265.html

2007年4月29日日曜日

為替リスクのお話

前回の続きですが、なぜ、10%のリターンだと、為替リスクを考慮すると見合わないと考えるのでしょうか?

1.の商品の場合(前回の日記をご参照)、期間が3年だったのですが、3年後に
円高になったら、リターンがかなり減ってしまうと考えるからです。

具体的に計算してみましょう。1A$=100円に投資したとすると、1.の商品で複利運用するとA$ベースでは約33%のリターンとなりますが、もしその時、1A$=80円になっていたとすると、円ベースでのリターンは6.48%となってしまい、年率だと2.16%となってしまうわけです。

2.16%でも、今の円金利を考えたら悪くはないかもしれませんが、もっと円高
になれば元本割れになるかもしれないませんから、そういう考え方をしたら、リスクに見合わないと思うかもしれませんね。

でも、どうして3年後に円ベースに引き直す必要があるのでしょうか?もちろん3年後に円で支払いをしなければならないのであれば、円ベースで考えなければなりませんが、投資をする、例えば老後資金を増やすという観点に立てば、3年後の円ベースの計算は無意味ではないでしょうか?

この場合、A$ベースでの金額が着実に増えていればいいとは考えられませんか?

これまで円は戦後、1ドル360円から始まって一時は80円を切るような円高に見舞われてきた経緯があるので、どうしても円高リスクを見てしまいます。

しかし、これからは円安リスクをより意識すべき時代に入ったのではないでしょうか?人口が減るということは、経済成長をしていくということが非常に困難であるということを意味し、資源も何もない日本が買われるという可能性は非常に低いでしょう。

円安になれば、輸出が増えるという方もいらっしゃるかもしれませんが、人口が減るということは労働力を投入する生産を増やすことが困難であるということでもあります。もちろん機械化などにより生産性の向上を図るでしょうが、果たして人口減に対応できるものとなるでしょうか。企業はますます海外での現地生産を増やしていくでしょう。

移民を大量に受け入れるという選択肢もあるでしょう。でも、現在の国民感情からすると、少なくても短期的には受け入れることは考えにくいと思われます。

そう考えてくると、円高リスクを考えるよりも、これからは円安リスクを考えていかねばならない時代に突入したと考えるほうがより合理的だと思いませんか?

ですから、先程の例ですと、外貨資産での資産増大で十分ですし、それを更に外貨資産のまま増やしていけばよいのではないでしょうか。

そして、万が一円高になったら、外貨のバーゲンセールと思って、更に外貨資産を増やしていけばいいのではないでしょうか。

2007年4月23日月曜日

「豊か」になる方法

今回は、「豊か」になる方法を考えてみたいと思います。

結論から言うと、「時間と友達になる」ということが「豊か」になる最善の方法の一つなのですよ。

どういうことかを説明する前に、次の質問を考えてください。

前提として、外貨資産に投資するとします。
1. リスクはゼロではありませんが非常に低い。リターンは外貨建てで10%前後。
2. リターンは4~5年で2~3倍、うまくいけば5倍になる可能性がある。リスクとしては、理論上はゼロになるが、プロが選定しているので勝率5割以下は考えられず、元本が確保されるだろう。

さて、皆さんならば、どちらを選択しますか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さあ、どちらを選びましたか?

答えは、どちらでも正解です。

え、それじゃ問題にならないじゃないかと思われたかと思います。

でも、投資の世界では正解はないのです。上記の2つの商品は、実は、両方とも私どもが提供しているファンドの具体性を落とした説明なのです。

実際には、2の商品を選ぶ方が大半なのです。実際に投資をする段になると皆さん、高いリターンを欲しがる方がほとんどというのが現状です。頭では「そんな高いリターンは危険だ」とわかっていらっしゃるのですが、実際の投資案件を考えると、そちらを選んでしまう方がほとんどなのです。

なぜかというと、リターンの最大可能性を見てしまうのです。それ自体、まずいことではありません。ただ、何のための投資かということが重要です。

余った資金で、うまくいけばメッケものというスタンスで投資するならば、できるだけ高いリターンの可能性があるものに投資したほうが楽しいでしょう。

でも、老後の資金のためといった長期的に増えていくことを目標に置いた場合、そんなに高いリターンを目指して余計なリスクを取らない方がよいのではないでしょうか。

しかも、上記の1.の商品であれば、10%も(?)リターンがあるのですよ。現在38歳の人がその商品に500万円投資し、ずっと複利で(元利金を再投資し続けて)投資したら、60歳時点では4000万円になっているわけです(為替の変動はないものと仮定)。

1000万だったら、8000万円になっているのですよ。もうちょっとで1億円!!!
つまり、そんなに高いリターンを求めなくとも、時間が経てば大きな果実が得られるのです。これが「時間と友達になる」ということです。

高いリターンを求めて、もし一度でも資産を減らすことがあると、取り返すには更に時間がかかってしまうのですから。

次に、外貨資産に投資するという前提に立ったのは、実際の商品がそうだからということもありますが、1.に投資しない理由に、為替リスクを考えると10%のリターンでは見合わないということを挙げる方も多かったからです。

この為替リスクの考え方については、次回に述べたいと思います。

少し、疲れました?疲れた頭を癒すには、こちら↓

http://ameblo.jp/daichi-megumi

シドニーの楽しい活動の模様を見ることができます。

2007年4月19日木曜日

何のために「豊かさ」を求めるのか?2

自分の「こころ」に従ったプロセス-僕の場合、「楽しく」、「自由に」生きて、「豊か」になる-ということなのです。


 具体的には、好きなことを、好きなときに、世界中の好きなところで、好きな人とする、ということなのです。何人にも、何事にも束縛されない、そんな生活です。


 これで、どうして物質的な「豊かさ」が手に入るのか?と疑問に思われる方も多いかと存じます。


 でも、それは可能なのです。


 好きなことを、好きなときに、世界中の好きなところで、好きな人とする、ということを実行していると、そうした人とたくさん出会えるのです。そうして出会う人と、気が向いたときに、やりたいビジネスをすればいいのです。


 人が一人でできることというのは限られています。人がたくさん集まって、大きなことができるのです。応援し、応援される関係をたくさん作れれば、たくさんのことができます。何でもできます。


 オーストラリアにたくさんの人脈ができ、僕の金融・投資のスキルが役に立つ、だから今はファンド・ビジネスをして、たくさんの仲間に「豊かに」なってもらおうと思っています。


 このブログは、そうした仲間、そしてこれから仲間になる人たちに、投資のスキルも学んで貰おうと思って書いているものでもあります。僕のファンドに何も考えずに投資するのではなく、自分で考え、自分で判断できるようになってもらおうと思っています。


 これが僕の、現在「与える」ことのできるもので、仲間たちからは、色々なことを「受け取り」たいとも思っています。


 そういう関係を、一緒に作っていきませんか?

2007年4月17日火曜日

何のために「豊かさ」を求めるのか


 今回は、「豊かさ」について考えてみたいと思います。


 何のために「豊か」になるか、ということです。


 僕の場合、「楽しく」、「自由に」生きるためなのです。


 しんどいことはしたくないし、嫌な人とは付き合いたくないし、お金のために自分を売るなんてことはしたくないし、とにかく、全てを自分の意思で選択する「自由」を手に入れるためです。


 お恥ずかしながら、サラリーマン時代は、嫌なことしかなかったといっても過言ではなかったですね、僕の場合。


 固定された人間関係、おかしなことをおかしいと言えない環境、その会社で生き抜くためだけの政争、決められた時間の出社、枚挙に暇がなかったですね。


 2000年に独立して、ベンチャー・ビジネスを立ち上げました。「投資教育」、「金融コンテンツ」政策・販売を行う事業です。


 当時はITバブル真っ盛りで、売り上げも無くても、見えない将来性(?)でお金を出す人が一杯いました。創業して半年で、5万円だった株を20万円で買う人がたくさん出てきました。株式の3分の2買わせてくれという上場企業もいました。


 3分の2も株を持たれてしまったら、その会社はもはや自分たちのものではなくなり、またサラリーマンに成り下がってしまうことになります。


 だけど、売らなかった最大の理由は、それではありません。たった4倍で売ってしまっては面白くないと感じてしまっていたのでした。もうこうなってくると、事業をしているというよりも、お金を追い求めているだけでしたね。


 その後も何社かの会社を立ち上げていき、そこそこのお金は稼いでいましたが、「豊かさ」は得られなかったですね。


 そんなある日、私がインフルエンザにかかり会社で寝込んでいるとき、ある友人が中村天風氏の「君に成功を贈る」という本をプレゼントしてくれました。


 熱にうなされながらこの本を読んだときに、私は人生の転機を迎えたのでした。


 その中で、「思いどおりの人生に生きる」という章題にハッとしました。特に「思いどおり」という言葉に、何でこんな生き方をしているのだろうかと、思わず自問してしまいました。


 それまでの私は、お金が手に入れば、十分にあれば、何でもできる、少なくても99%の幸せは買えると、極端に言えば思っていました。それ故、お金を追い求めていたのかもしれません。


 そういう想いが、これまでの自分の人生を造って来てしまったということに気付いたのでした。まさに、「思考は現実化する」ですね。


 そこで、自分にとって「幸せ」とは何かということを、それ以来ずっと考えてきました。


 そして出た結論が、「楽しく」、「自由に」生きて、「豊か」になる-ということだったのです。現在、ライフワークとしてやっている「オーストラリア大地のめぐみ倶楽部」(http://www.daichi-megumi.jp/)は、それを実現する具体的な試みなのです。


 「豊かさ」には、物質面と心理面の両面があると、第1回目に書きましたけど、本当のことを言えば、「豊かさ」とは自分の内面にあるだけなのです。なぜなら、「豊かさ」を感じられるのは、「こころ」だけだからです。


 仮に、お金、不動産、貴金属をたくさん所有していたとしても、それはそれらを所有しているという事実に過ぎないのです。その「事実」に対して、自分がどう「想う」かで全て決まってくるのではないでしょうか。


 ですから、自分が「豊かだなー」、「幸せだなー」と想う意識を持つことが重要になるのではないでしょうか。


 「豊かさ」とは何か?という問いに対しては、「豊かさ意識」を持つことが「豊かさ」そのものということになると私は考えます。


 しかし、私を含め凡人は、この資本主義社会では、お金がないとどうしても「豊かさ」を感じられません。「豊かさ意識」の前に、「不安」が先に来てしまいます。それは仕方の無いことなのです。自己防衛・生存本能が意識に優先してしまうのです。人も動物ですから、それはそれとして受け入れるしかないのです。


 これを克服するために、精神修行などをするというのも一つの方法かもしれませんが、僕が考え出した方法は、まず物質的に「豊か」になってしまうことです。


 それじゃ、以前に私がしてきた、お金を追い求めることと変わらないとご批判を受けるかもしれませんね。


 でも、ちょっと違うのです。


 その違いは、そのプロセスです。お金を稼ぐだけならある意味、簡単です。でも、私の方法は、自分の「こころ」に従ったプロセスで物質的な「豊かさ」を享受していこうというものなのです。


(続く)

2007年4月14日土曜日

シドニーツアー1


今年になって、オーストラリアへはもう二度訪れています。
1回目は、2月16日から3月2日まで、
2回目は、3月22日から4月8日までです。

実は昨年11月7日から11月30日までもオーストラリアへ行っています。
何をしに行っているかって?

基本的には、オーストラリアを味わっています。若干ビジネス・ミーティングも
ありましたが別に会わなければ話ができないという内容でもないので、
ビジネスという感じでもないですね。

自己紹介でも書きましたが、「楽しく」、「自由に」生きて、「豊か」になるを
実践する倶楽部


「オーストラリア大地のめぐみ倶楽部」(http://www.daichi-megumi.jp/ )を

ライフワークとしてやっているので、僕が「楽しく」遊ぶことがテーマなのです。

今回、その遊ぶテーマの集大成で、3月最終週に、投資家さんをお連れしての
シドニー・ツアーを行いました。
これがその日程表です。

(日程)
3月24日    夜:成田又は関空発
3月25日   7:00~8:00頃 シドニー着
          軽く市内見学をして、そのままハンターバレーへ
         ワイナリー見学
         (ハンターバレー泊)サイプレス・リゾート
3月26日   午前:サイプレスにて、ゴルフ(チャンピオンコース)
         その後、自由行動
         夕食は中華Golden Centuryで、あわびのしゃぶしゃぶなど
         (シティ泊)Star City
3月27日   朝:ブルーマウンテン観光
         午後:自由行動(ロックス、オペラハウス、ダーリングハーバー)
         夜:ガリレオにて、犬飼シェフの特別メニューを楽しむ
         (シティ泊)Star City
3月28日   朝:マンリーへ(フェリーにて)
         Hastings訪問(投資セミナー)
         午後:マンリー・リゾートを楽しむ
         夕食は、YUKIS at the Queyにて
         (シティ泊)Star City
3月29日   1日:クルージング(シドニー湾をクルージング、釣り、BBQを楽しむ)
         夕食はベトナム料理SAIGON METROにて
         (シティ泊)Star City
3月30日   自由行動(Camdenにてゴルフ)
         夕食は、中華Marigoldにて、
3月31日   帰国


結構盛りだくさんでしょ。そして、一般のツアー会社ではここまで充実したものは、
なかなかないと思います。

成田を夜便で発ち翌朝シドニー空港へ到着。チャーターしたバスでお出迎えし、
軽く市内観光。その後、 ハンターバレーへ向かいました。
ハンターバレーでは、ワイン三昧かつチャーターバスなので勝手気ままな
ワイナリーツアーです。最初は皆が立ち寄るよるようなワイナリーやチョコレート、
チーズ店を廻っていましたが、皆様に不評でした。
やはり人気にあぐらをかいているようではいけませんね。

そこで今度は、あまり誰も立ち寄らないようなワイナリーを廻ってみました。
とてもフレンドリー、かつ一生懸命なところがとても良かったですね。
そして、勉強にもなりました。写真を見てください。



Scaboroughというワイナリーです。









テイスティングするワインが識別できるようにシートを準備しているところが
心憎いですね。
このアイデアはいただき、とも思いました。次のワイン会には準備したいですね
(グラスの確保が大変なのですが)。

ワイナリーツアー後は、サイプレス・リゾートというところに宿泊。ここはハンターバ
レー近くで、ゴルフ、テニス、乗馬、エステなどなど、森林リゾートが楽しめるのです。
翌日は残念ながら雨が断続的に降ってしまい、ゴルフ組以外は困ってしまいました。
こういう天候のことも考えておかねばいけませんね。

27日には、世界遺産であるブルーマウンテン観光。そしてその夜は、我らがアドバイ
ザー犬飼晴信氏の料理を楽しむべく、オブザバトリーホテルのレストラン・ガリレオで
舌鼓。













いつも驚きの連続です。しかも、数日前に来たときとは違う料理を出してくださいまし
た(ちなみに、4月に再度来店しましたら、また違った趣向で料理を出してくださいました)。

28日には、Hastings Capital Pty Ltd.のあるマンリーへフェリーで向かいました。
ここの会議室で、投資セミナーを実施。まずは、社長のマーク・コバック氏が当社
と当社の主力商品の説明をしていただき、その後活発な質疑応答がなされ、
投資家さんたちの理解が深まったことと思います。













セミナーの後、実際の投資案件見学へ行ってきました。この物件については
以前にも倶楽部会報でお知らせした案件で、その時は1年ちょっとで20%超
リターンが期待される案件でした。
それが売却見込み額が上がり、リターンは更に高まったようです。

ここはマンリーの海岸を見下ろせる最高のロケーションで、しかも一軒家が少なく
価値が出ているとのことでした。
(最上段の写真が、その景色)













ランチの後は、リゾートとしてのマンリーを散策。












そして、29日はお待ちかねのクルージングです。個人所有のクルーザーで、シドニー
湾を我が物顔にクルーズ、そして船上BBQをしながらのフィッシングです。釣りのほうは
大漁で、ほとんどの人が初心者でありながら全員4~5匹はつったのではないでしょうか。
船上では、当倶楽部のワインが飲み放題ということで、ワインと海と美女を堪能しており
ました。








この日は天気はイマイチでしたが、皆さんクルージングを満喫していただけたこと
と思います。


最終日の自由行動では皆さんはComdenという牧場内のゴルフコースでゴルフを楽し
むと同時に、カンガルーなど野生動物たちとの遭遇に驚き、喜んでいました。


こうしてレポートしていると、すぐにも次のツアーがしたくなってきました。
是非、今回参加されなかった皆様も、次回は参加してみてくださいね。
早ければ5月にもと、考えておりますが、ちょっと早急ですかね。
シドニーは秋から冬に向かっていくので、季節的にイマイチですので、
次回はゴールドコースト、ケアンズなどを加えていきたいですね。


11月以降になったら、是非食のおいしいアデレード、その背後にあるオーストラリア
最大のワイナリー地帯・バロッサバレーなどにも皆様をお連れしたいと思っています。

2007年4月13日金曜日

諸星きぼう、通称ダン、と申します(自己紹介)


はじめまして!


 ダンと申します。フルネームでは、諸星きぼう、と申します。


 なぜ、ダンかって?


 ウルトラセブンって知っています?僕の年代に近い人なら知っていると思いますが、ウルトラセブンに変身する人の名は、そう「諸星ダン」というわけで、そのダンを頂いたわけです。 えっ、じゃパートナーの名前はアンヌかって?残念ながら違います(笑)これからアンヌという人を探そうかなー。


 名前は覚えていただけました? そう、ダン、諸星きぼうです。以後、お見知りおきを。


 これまで何をしてきたかといいますと、東京大学を卒業後、大手都市銀行に就職して、主に資金運用部門でトレーディング業務をやってきました。デリバティブってやつもトレーディングしてきました。


 ロンドンでも勤務していたことがあります。ロンドンは、東京とニューヨークの間にあって、早朝から夜までトレーディング三昧の生活にぴったりの場所。 朝方(夜中)から昼は東京市場を見て、早朝から夕方まではヨーロッパ、昼から夜まではニューヨークというように、まさに24時間マーケットの真っ只中にいるという感じ。楽しいけど、ちょっと大変でしたね。


 ロンドンは1年半くらいで早々と退散しました。なぜかって?寒いからです。僕は寒いのが大の苦手で、摂氏4℃以下になると必ず具合が悪くなるのです。というわけで、次の冬はロンドンで迎えたくないということで、会社を辞めちゃいました。 辞めた後は、東京に帰って、外資系銀行に転職してALMをやっていました。ALM-アセット・ライアビリティ・マネジメントなんて かっこよく書きましたが、要はまたトレーディングやっていました。 外資系っていうと何かかっこいい感じがするかもしれませんが、実際はいやなところですね。実力主義なんて言葉に踊らされてましたが、政治力が全て。それも実力か、うん、そうだねー。いわゆるヒューマン・スキルってやつですか。 今では研修会社もやっていて、そういうスキルも理解しましたのでその重要性はわかりますが、当時は腕一本で食っていける世界だと思っていたもので したから(笑)


まあとにかく、実力主義で、稼いだ額に比例して報酬を貰えるなんて夢見ていましたが、当てがはずれました。おまけに政争に巻き込まれて、あえなくリストラされたってわけです、はい。いや、何も無くてもリストラされていたか(笑)


 まあ、都市銀行をロンドンで辞めたときには、純負債主体、つまり資産よりも負債の方が多い経済状態だったのですが、外資系にいたお陰で、今では大した金額ではないですが、何とか数千万円(下のほうです(笑)-ちょっと見栄を張りました)の金融資産を持てましたので、良しとしましょう。 リストラされた時期は折りしも、1999年終わり近く。ITバブルの真っ只中の時期。それにしてもこの年は、後から考えると鬼門の年だったのかも。春にはオヤジに逝かれ、夏には女房に捨てられる、そしてリストラ。傍から見ると、最悪の年に見えるかもしれませんね。


 でも、僕にとっては最高の年だったのです。なぜなら、この年を境に、今の僕になっていったのですから。 リストラされた直後は就職活動もしましたが、気位の高い僕は、選り好みはするは、条件は付けるはで、なかなか決まりませんでした。 そうこうするうちに、面白そうな事業をやろうとする人がいたので、無理やり仲間に入って事業を始めました。


 その事業は「投資教育」事業でした。 その後、色々やっていますが、今では会社が4つになってしまいました。 現在メインでやっている事業は、アセットマネジメント事業ですね。要は、資産運用ビジネスです。現状はオーストラリアへの投資を中心にやっています。


 ライフワークとしてやっているのが、


 「オーストラリア大地のめぐみ倶楽部」http://www.daichi-megumi.jp/  という倶楽部です。  


 この倶楽部は、「楽しく」、「自由に」生きて、「豊か」になる、ということを実現する仲間を応援する倶楽部です。ぶっちゃけ言うと、「自由人」になって、僕とオーストラリアを中心に世界中で遊ぼうという倶楽部です(笑)


 元々、この倶楽部の会員が「豊か」になるために始めたのがファンド事業で、オーストラリアへ投資してリッチになって、物質的にもフル回転して、楽しもうということです。 ですから、このブログを読んで共鳴してくださった方たちに、是非仲間になっていただきたいという試みがこのブログというわけ なのです。


 さて今後ですが、まず、2~3年以内にオーストラリアへ移住しようと思っています。 でも、年の半分くらいはオーストラリア外、日本が中心になると思いますが、世界中を飛び回りたいと思っています。  


 あと、近いうちにVineyard(ワインを造るためのブドウ農園)を買って、そこに宿泊施設を作りたいと思っています。その施設に会員が集まって、オーストラリアの息吹を感じ、自然と一体化して何かを感じて欲しいと思っています。 満天の星空とブドウ畑とカンガルーしかいないような所です。そこで、是非、自分自身との会話を楽しんでみるのもいいものです。


 あとは、ワインを楽しみましょうね。 こうした施設をどんどん増やしていくのが、今の楽しみでもあります。 自己紹介が長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。


 これからのコンテンツを楽しみ にしていてください。