2013年11月11日月曜日

これからは投資力が必要

高度成長期以降20年前までの人生では、年齢と共に収入が増え、結婚、出産、子育てといったライフイベントをこなし、退職と共に住宅ローンを完済し、その後は年金で暮らすという人生を送ることができました。

  ところが「年功序列」、「終身雇用」といった日本の2大慣習が崩壊していく中、これまでの人生プランも崩壊し始めています。

 「稼ぎ力」がどんどん落ち込んでいく中、収入がどんどん減っていき、その減った収入で人生のイベントをこなし、更に年金は当てにできなくなったので、老後資金まで用意しなければならなくなっています。

 とても豊かな生活を送ることは今、厳しくなっています。

 しかも、今の生活を切り詰めて切り詰めて貯金をしても、老後の生活す
らおぼつかないという状況となっています。

 ですから、あなたの「稼ぎ力」にのみ依存した生き方では、もはや立ち
行かなくなっているのです。

 そこで必要不可欠となった能力があります。

 それが「投資力」です。

 「投資力」とは、投資によって確実に、そして着実に資産を増やす能力です。

 これまで日本では、この「投資力」ということが注目されてきませんでした。
それは国民所得が増えていく中、「稼ぎ力」がどんどん伸びていっていたので、
それで十分賄うことができたからです。

 ですから、投資や資産運用を体系的に学ぶ場所もなければ、機会もありませ
んでした。本屋に並んでいる書籍にしても、テクニカルなものであったり、短期
的に儲けられるような気がするようなものばかりです。昔から「株をやる」といっ
た表現がされているように、博打と同じように取り扱われてきたのです。

 これは情報提供者側だけの問題だけではなく、個人投資家側にも問題があ
ります。短期で大きく儲けられることにしか興味を持たないからです。1年で1
00万円が150万円になるようなことにばかり目がいき、着実に100万円が
1年後に110万円になることには興味を持たないのです。

 投資・資産運用というものは、博打ではないのです!

 1年で1.5倍になるような投資(もはや投機ですが)には、逆に半分にな
るような大きなリスクがあるのです。マイナスのパフォーマンスの年を作って
はいけないのです。


  私の運営するインベストメントサロンでは「10年3倍投資術」を説いていま
すが、これは年率約11.7%で運用することを意味しています(これでもか
なりアグレッシブな目標です)。10年で2倍にするなら年率約7%で運用
することになります。この10年で2倍から3倍にするような運用をすること
が妥当な投資方法であり、それが投資というものなのです。

 10年で3倍にできるとすると、20年で9倍、30年で27倍にもなることで、
仮に投資資金が十分でなくても、時間と友達になることで大きな資産を築く
ことができるのです。100万円が10年後に300万円、20年後に900万
円、30年後に2700万円になるのです。すごいでしょ。

 ですから「投資力」というものは、このように長期に渡って着実に資産を増
やしていく能力なのです。


 「稼ぎ力」が衰えていく中、この「投資力」を鍛えることによって不足分を
補っていくことが重要なことはもうお分かりでしょう。

2013年11月2日土曜日

「稼ぎ力」が足りなくても、「投資力」で補う方法


  投資や資産運用をしていない理由を尋ねると、よく「投資をするお金がない」
という答えが返ってくることも多いです。もっともらしい答えに聞こえるかも
しれませんが、私からすると思考停止しているとしか思えません。お金がない
から考えないということだからです。お金がなければ、作ればいいのです。

  ただ作ればいいと言っても、「稼ぎ力」が弱いのですから、これまで以上に
稼ぐのは難しいでしょう。ですから、今ある収入からひねり出すしかありません。

  ということは何かの支出を切り詰めて、投資に廻す資金を作り出すことにな
ります。ですから、まず行うことは、収入・支出表を作ることです。特に支出
を分析して、不必要な支出がないかを見直すことです。

  その中で、一番切り詰めることができる可能性が高いものが生命保険です。
生命保険に支払う費用の中で、生命保険会社が運用してそれを還元する部分が
あります。例えば、終身保険。生涯死亡保証が付いて、満期なれば、若しくは
途中解約すればお金が戻ってくる保険です。解約返戻金や満期保険金があると
いうことは、保険への支払い以外に運用資金を保険会社へ預けて保険会社に運
用してもらっているようなものです。しかも、その運用利回りが1%台という
超・低利回りです。このような低利回りで、なぜ預けるのか、私には不思議で
なりません。

 ですから、生命保険だけではなく、損害保険も含めて保険は全て‘掛け捨て’
にすべきなのです。残ったお金を自分で運用した方がよっぽどましに運用できます。
 保険の見直しをしただけでも、人によっては月に3~5万円の投資資金が捻
 出できるのではないでしょうか。

 毎月の投資資金を捻出できたら、運用成果が大きく変わってきます。

 下記の例は、元金500万円だけを30年間、5%で複利運用した場合と元
金500万円に毎月5万円を追加投資して運用した場合の比較グラフです(簡
易に計算するため、年間60万円の追加資金として計算しています)。これを
見ても違いが一目瞭然なことがわかると思います。

                  (単位:万円)
 10年後 1,569.1  1,414.4      814.4
 20年後 3,310.6  2,526.6   1,326.6
 30年後 6,087.3  3,901.0   2,161.0

(注)左は、毎年60万円の追加で資金を入れての複利運用。
        真ん中は、当初資金のみを複利運用、毎年60万円の資金を追加するが追
        加分は運用せず。
        右は、当初資金だけを複利運用。

 40代までの方であれば30年後までを見据えることができるでしょう。こ
の試算でわかるように、元金500万円と毎年60万円の追加資金を5%で複
利運用していけば、30年後には6000万円を超える資金が溜まるのです。
追加資金なしですと、2161万円にしかならず、追加できた資金を貯蓄してい
たとしても、運用資金と合わせて3900万円余りにしかなりません。

 このように、「稼ぎ力」が足りなくても支出を見直して資金を捻出すれば、
それなりの資金が生み出せることがわかるでしょう。

2013年10月27日日曜日

「稼ぎ力」がある人も「投資力」が必要

(写真は、港区元麻布付近の高級住宅街)

 「稼ぎ力」が芳しくなくても、「投資力」があれば、ライフデザインを実現 することができる可能性はあります。

  ところが「稼ぎ力」があっても「投資力」がないとクエスチョンマーク(?) が付くケースが結構多いのです。「稼ぎ力」があれば、お金をどんどん稼ぐことができるのだから、ライフデザインを実現する余裕があるのではないかと思われるかもしれません。

 年収数億円をずっと続けられるような「稼ぎ力」がある方であれば別でしょ うが、高額年収と言われる、年収1000万円台後半から3千万円くらいの方ですと、「投資力」がないとライフデザイン実現の余裕がない方がほとんどなのです。

 意外かも入れませんが、事実なのです。このくらいの高額収入の方は、まず かなり仕事が出来る方であり、その仕事に能力の大部分をつぎ込んでいます。ですから、投資の勉強をする時間があるくらいなら、本業に力を注ぎ込み、自 分の「稼ぎ力」に磨きをかけることを考えます。これ自体は、とても素晴らし いことだと思います。

 しかし、このくらいの収入ですと、まず税金など差し引かれる部分が大きく、 手取り金額は収入と比較すると意外と少ないものです。仕事が出来る人は、交際費やスーツなど出費なども大きくなってくるものです。収入も多いので、それだけいい生活をしてしまうので支出も多くなります。高額なマンションなどを購入して、その住宅ローン負担も大きくなることも多いです。

 また「稼ぎ力」がある方は頭がいいので、自分で勉強すればできるという過信していることが多く、それが投資の失敗をもたらすことが往々にしてあるのです。インベストメントサロンが目指している‘本当’の資産運用方法を体系 的に学べる場は、残念ながらほとんど存在していないということが実情であり、学ぶ方向を間違えてしまうのです。

 何もしないという手段もあります。こういうタイプの方が非常に多いのですが、稼いだお金で余剰分はそのまま貯金するだけで寝かせてしまっているのです。ある意味、デフレが続いているので、これまでは結果的に正しかったかもしれません。しかし、これでは稼いだ分のお金が「円」で溜まるだけであり、 将来を考えたときは、円安やインフレになれば目減りしてしまうのです。

 ですから、これからは「稼ぎ力」がある方も「投資力」をつけていく必要がある時代になってきたのです。 本当’の資産運用方法を体系的に学べる場である「インベストメント・サロン 投資学校」は、現在、第2期生が勉強中です。

2013年10月22日火曜日

投資力が必要になってきた

1.「稼ぎ力」だけで、ライフデザインを実現できるか?

(写真は、ドバイモール入り口付近)

  お金を稼ぐのは、何のためでしょうか?  まずは、生きるため、日々の生活を営むためということが思い浮かぶでしょう。 次のステップとして、より良い生活を実現することを志向しますよね。そして、 それが人生ずっと続けられることを望むでしょう。

 つまり理想としては、自分のライフデザイン-生きたい生き方を実現できるよ うに稼ぎたいと考えることでしょう。

 しかし、現状、ライフデザインを考えられている人すら少ないのではないかと 思います。日々の生活に追われ、生きるのが精一杯になっているのが実情ではな いでしょうか?  とは言え、過去を見ても、ライフデザインを考え、それを実現する生き方を経 済的に実現できた時代があったかというと、そうでもなかったのです。

 現代で日本が経済的に最も輝いていた高度成長期からバブル崩壊までの時代で も、定年までは住宅ローンを抱え、子供たちの学費に汲々とした生活を送ってき て、定年と同時に退職金で住宅ローンを完済し、わずかに残った貯蓄と年金で老 後を暮らす、というのが一般的です。

 それでも今、年金生活を送っている人は恵まれています。持ち家があり、十分 とはいえないけれどある程度の年金あり、老後で第2の人生と歩むことが出来る からです。

 しかし、若い人も含め、これから定年を迎える人は、国家財政の悪化状況を考 えれば、老後を年金で生活するということは難しくなっています。

 こんな状況ですから、自分のための生き方を考える余裕などなく、日々の生活 のため、将来不安でこころが一杯になっても仕方がないことかもしれません。

 一方、個人金融資産は1540兆円を超える金額となっており、そのお金が老 人に偏在しているとはいえ、世界から見れば日本人全体としてはとてもお金持ち なのです。

 私たち日本人は経済的にとても豊かな社会に暮らしており、衣食は足りていま す。衣食が足りていれば、マズローの欲求五段階説を持ち出すまでもなく、自己 実現の欲求が高まり、理想の人生を歩みたいという想いも強くなってきています。

 私は、是非、一人一人が理想の人生、ライフデザインを実現していただきたい と切に願っています。

 ですから、まずライフデザイン、あなたがどのように生きたいかということを 真剣に考えていただきたいと思います。

 あなたがあなたらしくあるための生き方とはどんなものなのか、そしてそれは 具体的にどんな生活を送ることなのかということを考えてください。

 それを考えたら、あとは実行するだけです。

 とはいえ、その理想の生活をするためには、経済的な根拠が必要になります。 それをどのように獲得するかということも考えなくてはなりません。

 働いてお金を稼ぐという方法がほとんどの人にとっての唯一の手段と思われる かもしれません。  ここで働いてお金を稼ぐ能力を「稼ぎ力」といいましょう。

 残念ながら、この「稼ぎ力」というものが、日本ではどんどん衰えてきていま す。これは日本全体の経済成長がこの20年間伸び悩んでいることでもわかりま す。経済のパイ全体が増えない中、個々人はパイの奪い合いとなっており、ある 人が多く受け取れば、その分だけ他の人の取り分が減るという悲しい構造となっ ているのです。

 つまり、「稼ぎ力」の衰退は、日本人の個々の能力が衰えているから起きてい るというよりも、日本の社会システムが既に経済成長するシステムになっていな いということに起因しているのです。  ですから、この「稼ぎ力」によって、皆が皆、今以上の生活やライフデザイン を実現するということは難しくなっているのです。

 
 
 本稿は、拙著「お金は週末に殖やしなさい」の一節。

 

2013年10月14日月曜日

グローバル時代の生き方

 グローバル(地球規模)という言葉が定着して久しいですが、このグローバルな
環境はなぜ、生まれたのでしょうか?

 それは、米国における、レーガン政権時代の規制緩和による「金融」、「通信」、
 「運輸」の自由化革命によって始まり、それが世界中に伝播することで広まったと
考えられます。

 従って、米国はこの3要素の優位性を武器に2度目の繁栄を築き(パックス・ア
 メリカーナ)、21世紀をスタートさせたのです。

 しかし、ご存知のように、リーマンショック後の金融混乱により、米国を中心と
 した金融資本主義はその欠陥を露わにし、経済を危機に陥れることになり、未だ解
 決していない状況です。

 とは言え、グローバル化という流れは止まることなく、新興国を巻き込んでその
拡がりを大きくしています。

 こうしたグローバル化が進む時代には、私たち個人は「国家に守られた個人」と
 して生きるのみならず、「個人としてグローバルに活動すること」が求められるのです。

 グローバルに活動することが求められるといっても、誰もが世界中を飛び廻るこ
 とができるわけではないと思われる方もいらっしゃいましょう。

 しかし、インターネットの普及により、私たちは世界中のあらゆる企業を相手に
ショッピング(売り手同士を競合させ、しかも品質向上させること)ができるよう
 になったので、広い意味でのアービトラージという手段を手に入れたのです。

 従って、消費者ニーズを直接発信することができるようになり、より生活向上の
消費が容易になりました。

 ただし、消費者ニーズを的確に掴んだ企業は独り勝ちする一方、従来型の企業は
疲弊し、全体として企業収益が減少する中、大半の従業員としての私たちの収入も
減少することになってきているのです。

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 資産運用を具体的に学習したい方は、私が運営しております「インベストメント・サロン
へいらしてくださいね

2013年10月10日木曜日

お金から自由になろう②

  今回は、前回の続きでお金から自由になる方法についてです。

「人生を楽しむ」


 お金から自由になる二つ目の方法としては、お金とは、人生を
楽しむために使うものであるということを理解し、実践することです。

 あなたは、何のために貯金をしていますか?

 ただ漠然にとか、老後のためとか、万一の場合に備えてとか、
いつか買うかもしれない住宅資金としてといった理由を挙げられ
る方が多いように思えます。

 老後のためや住宅資金、万一のためのというように目的がある
なら、まだいいです。でも、収入から使った残りが貯蓄になって
いるという人も結構見受けられます。そうすると、常に収入を意
識した上で、お金を使うことになります。

 自分を表現するのに本当は20万円のコートがとてもいいのに、
給料から考えると5万円の機能重視のものを選んでしまうという
ことはありませんか?

 海外旅行を考える時に、有名ではないが見てみたいという遺跡
があるのに、ツアーの方が安いからと、その遺跡には行かないツ
アーを選んでしまうという経験はありませんか?

 貯金を月いくらしなければいけないから、友達との会合やセミ
ナーに行くのをやめたことはありませんか?

 これらは全てお金に支配されていて、本当にやりたいことを楽
しんでいない例です。

 人生におけるその時間は、その時にしかありません。あなたが
価値を見出しているものや充実できる、楽しいと思えることに対
しては、お金の尺度だけで考えないで、積極的にお金を使うとい
うことが重要だと思います。

「収入の範囲内で暮らす」


 そして、お金から自由になる三つ目の方法は、収入の範囲内で
暮らすということです。先程の話と矛盾すると思われるかもしれ
ませんが、この意味することは、お金に関してしっかり計画を立
てるということです。ライフプランニングやフィナンシャルプラ
ンニングがしっかりできていることが前提になります。

 二つ目の方法の人生を楽しむためのお金を使うためには、その
お金を使った後に、あなたの財政状態がどうなるのかということ
が瞬時にわかる必要があります。

 お金を使う時に自分の財政状態がどうなるかわからない状態で
すと、使うことに不安を覚えたり、罪悪感を感じたりしてしまい
ます。こんな感情を持っていると、お金を使うことを楽しむこと
ができません。

 良くない例の最たるものとしては、住宅ローンを使って住宅を
購入することが挙げられます。私が銀行員時代には、住宅ローン
の金額を決めるとき、銀行の審査が通る範囲、通常ですと、返済
比率が40%以下という基準でローン金額を決めている人がたく
さんいました。

 でも、返済比率が40%ですと、住宅ローンを支払った後の手
取り金額では生活するのがやっとで、月々の不足分はボーナスで
補うという状態です。ですから、お父さんの小遣いは月3万円な
んていう事態になるのです(笑)
 もちろん、住宅を取得することを否定するつもりはありません。
でも、住宅ローンというのは、収入の範囲を超えた、若しくは、
超えるかもしれないお金の使い方の最たる例なのです。

 その理由は、きちっとライフプランニングやフィナンシャルプ
ランニングができていたとしても、これらはあくまでも予想に基
づく計画であって、実際にその通りになるとは限らないのです。
当初返済に問題がないと思っていても、変動金利型を選んでいた
ら金利が上昇してしまったり、固定型を選んでいたとしても収入
の方が減ってしまったりといったことが起こりえるのです。

 豪州においては、住宅価格が上昇傾向にあるので、担保価値の
増大を目指し、その担保余力で次の投資物件を購入するというこ
とが盛んに行われているようですが、不動産価値の上昇を前提に
した、無理な資金計画はいつか破綻するかもしれませんので、十
分注意して欲しいと思います。

 世界はどんどん変化していくものであって、あなたの収入は世
の中の変化によって簡単に変わってしまうということを肝に命じ
ておいた方が良いでしょう。

 ですから、収入の範囲で暮らすことを考えれば、できれば現金
で家を買いたいところですが、そうもいかないことも多いですか
ら、せめて頭金を40%くらいは準備するか、返済比率が20%
以内に収まるように住宅ローンを設計したいものです。

 ライフプランやフィナンシャルプランをしっかり作るというこ
とは大変な作業です。ですから、すぐにでも取りかかってくださ
い。せめて、あなたのバランスシート(資産と負債の一覧表)や
収支表はきちっと作っておきたいものです。

2013年10月7日月曜日

お金から自由になろう


 前に「投資家として進化しよう」と投資家進化論を書きましたが
http://www.ideal-japan.com/?p=639)、本当の進化、そして深化は、
お金から自由になる」ことにあると思っています。

 人生の主役をお金に取られてしまっている人が多いようです。
お金のために働いたり、お金のことばかり気にしてしまう人です。

 では、お金から自由になるにはどうしたら良いのでしょうか?
 これは、とても難しいですよね。この資本主義社会、お金があれ
ばほとんどのことが解決してしまう一方、お金がないために苦労す
ることも多いですね。

 お金をたくさん持てば良いのでしょうか?お金持ちになっても、
お金の奴隷のままの人もたくさん知っています。10億円持ってい
ても、もっともっと欲しいとがむしゃらにビジネスを続けている人
もいます。

 お金には魔力があります。あまり持っていない人はもちろん、た
くさん持っていても、その魔力に取り付かれてしまうのです。

 多くの人は、他人との比較において自分の幸せを考えてしまうの
で、いつまでも一番の幸せになれないからなのでしょう。

「足るを知る」


 どうしたら、その魔力から抜け出せるでしょうか?どうしたらお
金から自由になれるかということと同じですが、まず一つ目の方法
として、「足るを知る」ということです。

 まずは、あなたの願望や夢、人生において成し遂げたいことを見
定めてください。その方法は、願望や成し遂げたいことを全て洗い
ざらい書き出すことです。全てです!そして、それらを人生の8分
野(経済、健康、精神・倫理、家族・家庭、社会・人間関係、教養
・教育、時間、ライフワーク)に分類し、優先順位付けを行ってく
ださい。これを行うことで、あなたの本当の願望や成し遂げたいこ
とが見えてきます。

 次に、その願望を叶えたり、あなたの理想の生活を実現するため
には、いくら必要なのかということを計算します。その計算の結果
出てきた金額を知っていれば、それ以上欲しがる必要がないとわか
ります。お金を稼ぐために行動する必要がこから、どの時点からな
くなるのかを知ることができます。だからこそ、投資を始める前に
ライフデザインをしっかり作ろうと私は常々申し上げているのです。

 私の知り合いに、上場したベンチャー企業のナンバー2だった人
がいて、その上場益で10億円(推定)を得たのですが、彼はもう
一度事業を起こして、上場させたいと言っています。彼の真意はわ
かりません。推測してみると、

①前回の上場で社長は何百億円という資産を得たのに、自分は少な
い。だから、今度は自分が社長で上場させて、もっとたくさんのお
金が欲しい。
②自分が社長として、企業を上場させるという名誉が欲しい。
③自分が実現したいビジネスがありそのためには何百億円という資
金が必要で、そのためには上場させる必要がある。
といったものが考えられます。

 ①の場合は、まさにお金の魔法に取り付かれ、たくさんお金を持
っているのに、お金から自由になれていないということですね。

 ②の場合は、名誉欲、③は、まさに自己実現で、願望を達成する
ための手段として上場させたいということです。

 とあるセミナーに出席した時、Kenneth E.Behring氏の「Road to
Purpose」という本に書かれている「真に豊かな人生実現の4つの
ステップ」として、次の4段階の話を聞きました。

「真に豊かな人生実現の4つのステップ」

1.MORE:満たされない物質的なモノを欲する
2.BETTER:よりラグジャリーなモノを欲する-例えば、豪邸、高
        級車、宝石、豪華な旅行、事業の拡大
3.DIFFERENT:人と違うこと、人から一目置かれる立場=名誉、
           スポーツチームのオーナーになること、有名絵画やアンティークの収集
4.PURPOSE:人生は目的に向かって進むこと

 先程の知り合いをこれに当てはめると、①は1.MOREか2.のBETTER、
②は3.のDIFFERENT、③は4.のPURPOSEということになりますね。

 「足るを知る」ということを知っていれば、③の自己実現となり、
目的に向かって進む人生を生きているということになるのですが...。
 まずは、この「足るを知る」のこころで、人生の目的に向かって
進む生き方をしたいものです。